古代人が大行進!? 町民ら50人“変身” 芝山はにわ祭
芝山町の芝山公園と芝山仁王尊の一帯で10日、古代人の衣装をまとった町民らが儀式やパレードを行う「芝山はにわ祭」が開かれた。8月に国重要文化財に指定されたはにわや土器が多く出土した地域ならではの特色が光り、来訪者はまるで大昔にタイムスリップしたかのような非日常空間を満喫した。 町内の小中学生や町内外の有志ら計約50人が変身した。参加者はお下げのように髪を束ねたり団子に結んだりして、麻の衣装を身にまとい、目元や頬は赤色に化粧。飾り太刀や冠など装飾品を身に着けて古代人になりきった。 一行は堂々とした姿でゆっくりと大行進。沿道に集まった人々は撮影を楽しんだ。公園内の特設舞台では、芝山の前身「武射(むさ)の国」を治めたとされる国造(くにのみやつこ)にふんした男性と観客が交流。町に宝である勾玉(まがたま)、鏡、剣を授けた。 8月には町立芝山古墳・はにわ博物館が保管する「殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪(はにわ)」の48点が国重文に登録された。麻生孝之町長は「はにわを芝山町の重要なPR資源としてより一層活用し、町おこしを積極的に行っていきたい。町外の人にも興味を持ってもらえたら」と話した。