まさかのプロテクト外…FA人的補償で移籍した大物(2)中日入りもまさかの
ストーブリーグで大きな注目を集めているFA市場。FA補強は大きな戦力補強になり得る一方、人的補償が発生する場合には、選手の流出リスクが伴う。今年も西川龍馬の人的補償として日高暖己が広島東洋カープへ。山川穂高の人的補償として甲斐野央が埼玉西武ライオンズへ移籍した。 過去を振り返ると、実績豊富なベテランが選ばれ、他球団入りする事例も少なくない。そこで今回は、FA人的補償で移籍となった大物選手を紹介する。
岩嵜翔
・投打:右投右打 ・身長/体重:189cm/90kg ・生年月日:1989年10月21日 ・経歴:市立船橋高 ・ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目 2017年には最優秀中継ぎのタイトルを獲得した岩嵜翔。福岡ソフトバンクホークスの黄金期を支える投球を見せていたが、2021年オフに人的補償で移籍することとなった。 2007年高校生ドラフト1巡目でソフトバンクに入団した岩嵜。ルーキーイヤーから一軍デビューを果たすなど大きな期待が欠けられたが、一軍の戦力となるまでには時間を要した。 高卒6年目の2013年からはリリーフを主戦場とし、同年は47試合に登板。飛躍の足掛かりを掴むと、以降は故障に苦しむシーズンもあったが、2016年には35試合登板で防御率1.95の好成績を残す。 さらに、2017年には不動のセットアッパーとしてフル回転。リーグ最多となる72試合に登板して46ホールドポイント(6勝40ホールド)、防御率1.99をマークし、チームの日本一達成に大きく貢献した。 その後は右肘を痛め不本意なシーズンが続いていたが、2021年には48試合で一軍のマウンドに上がるなど、復活の兆しを見せた。 しかし、同年オフに又吉克樹の人的補償で中日ドラゴンズへの移籍が決定。移籍初年度の2022年から勝ちパターンの一角として期待されたが、初登板でまさかの負傷降板。右前腕屈筋損傷で長期離脱を強いられ、2023年は一軍登板なしに終わっている。
ベースボールチャンネル編集部