バイデン氏、先住民寄宿学校の歴史巡り謝罪 虐待的政策と認める
Kanishka Singh [ワシントン 24日 ロイター] - バイデン米大統領は24日、米国政府が1970年代まで150年以上にわたり先住民にとって虐待的な寄宿学校の運営に携わったことを謝罪した。この問題で謝罪した大統領はバイデン氏が初めて。 寄宿学校は数百校に上り、内務省によると、本土、アラスカ、ハワイの先住民の子どもを家族、コミュニティー、言語、宗教、文化的信念から強制的に切り離し、文化的に同化させることを目的とした。 ネイティブアメリカンとして初めて閣僚となったハーランド内務長官は、寄宿学校政策の問題を把握するため調査を開始。調査報告によると、これらの学校で少なくとも973人の子どもが死亡していた。 ホワイトハウスは24日、連邦政府が運営していた寄宿学校制度について「厳しい軍国主義的・同化主義的手段によってネイティブアメリカンの文化、言語、アイデンティティを破壊することによる」同化を目的に設計されたと説明した。 また、「この謝罪で大統領は国を愛する国民として、たとえ苦痛であっても歴史全体を記憶し、教えていかなければならないと認めた。また、この歴史から学び、二度と繰り返さないようにする必要がある」と述べた。