JAL、A350-1000 6号機が初の格納庫入り 識別板取付など就航前整備進む
仏トゥールーズから羽田空港へ10月3日に到着し、屋外のスポット(駐機場)で就航前の整備作業が進められていた日本航空(JAL/JL、9201)のエアバスA350-1000型機の6号機(登録記号JA06WJ)が9日、初めて格納庫に入り、自動車のナンバーにあたる登録記号などを打刻した「識別板」の取り付けなど格納庫内での作業が始まった。 【写真】羽田の格納庫で就航前整備が進むJALのA350-1000 6号機 6号機は現地時間9月30日に引き渡され、エアバスの最終組立工場があるトゥールーズを10月2日午後3時19分に出発。羽田には翌3日午前11時33分に到着した。 就航前整備は、客室内に掲げられる黄金色の鶴丸ロゴの取り付けや外回りの整備、日本国籍の航空機であることを示す識別板の取り付けなど多岐にわたる。羽田へ到着後、機内の作業から始まり、9日から格納庫内の工程に進んだ。JALによると、現時点で就航日は決まっていないという。 A350-1000はJALの新たな国際線フラッグシップで、今年1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線、4月17日からはダラス・フォートワース線にも就航。ファーストクラスとビジネスクラスはJAL初の個室タイプのシートを採用した。3路線目のロンドン線には、10月24日から隔日で投入する(関連記事)。 座席数は4クラス239席で、ファーストが6席(1列1-1-1席)、ビジネスが54席(同1-2-1席)、プレミアムエコノミーが24席(同2-4-2席)、エコノミーが155席(同3-3-3席)。ファーストクラスは座席上のオーバーヘッドビン(手荷物収納棚)をすべてなくし、ビジネスは窓側のみとすることで開放感のある客室に仕上げた。 JALのA350-1000は、2004年に就航した長距離国際線機材ボーイング777-300ERの後継機で、JALは同数の13機を発注済み。今年度は受領待ちの2機を含めて計8機が引き渡される見通し。
Tadayuki YOSHIKAWA