日本で実現も夢じゃない? アイスランドで「週休3日制度」が大成功した理由
余った時間の使い方
そうやって手に入れた自由時間を、病院に通ったり、子供の学校の集まりに参加したりする時間に充てることはない。アイスランドではこうした要件の場合、給料を減らされることなく優先する権利が以前からある。この既存の権利に関しては何も変わっていないのだ。 そういうわけで、私は大切な自由時間を運動や散髪、買い物、友人と会うという目的に使っている。家族との充実した時間を逃しているという気持ちを味わうこともない。 レイキャビクに住む私たちにとって、金曜日のラッシュアワーの交通渋滞が減ったことも嬉しいおまけだった。おかげで市内の移動がずっと楽で快適になった。 私たちのように働き方を変えるのは難しいと思われるかもしれないが、みんなで力を合わせて仕事のやり方を考え直せば、決してできないことではない。 私はフルタイムの教師ながら、母親で妻、そして娘であり姉妹で、友人でもある。夫が隔週で手に入れる自由時間を子供の世話に充てることで、私の人生におけるすべての役割も果たせるようになる。そしてもちろん、共同墓地を歩き回って人生の意味について考えるのが好きな女でもある。だから、もっとそれを追求することだってできるのだ。
María Hjálmtýsdóttir