パワハラではありません!自衛隊で規律・団結・士気学ぶ社員研修 新人アナも体当たり体験(島根)
山陰中央テレビ
2024年度がスタートして1カ月半が経ちました。4月に入社した新社会人も少しずつ仕事に慣れ始めたころではないでしょうか。TSKさんいん中央テレビにも新人アナウンサーが1人入社しました。岡本楓賀アナウンサーです。 岡本楓雅アナウンサー 「初めまして、兵庫県出身の岡本楓雅です。これまで12年間陸上競技に取り組んできました。山陰を走り回って、山陰のみなさんに愛されるアナウンサーになりたいです」 その岡本アナウンサーが、さっそく体当たりの取材を体験しました。 岡本楓雅アナウンサー 「少し変わった環境で取り組む社員教育に参加しました。心身ともに鍛えることができました」 参加者 「1、2!1、2!縦隊左へ」 教官 「元気よく、恥ずかしさなんて捨てましょう」 参加者 「前へ進め!」 ここは陸上自衛隊出雲駐屯地。大きな声を出して行進するのは、島根県内の企業の新社会人や20代の若手社員16人です。ここにTSKを代表して岡本アナウンサーも参加しました。 教官 「簡単に言えば『規律』という守らないといけないことを守りましょう。『団結』しましょうというのが基本教練の目的です」 講師を務めるのは現役の自衛官。1日限りの「体験入隊」で、『規律』と『団結』『士気』を重んじる自衛隊流の作法を学びます。午前中は「基本教練」という、自衛官としての基本動作を身につける訓練です。 教官 「(休めの姿勢の時)足の開く角度はこぶし2つ分で60度だと言われています。 女性については55度です」 「脚が閉まらないですか…この空間(何とかならないの)」 一見、厳しい指導にも思えますが、彼らを送り込む企業の人事担当者は…。 島根銀行出雲支店・森脇誠支店長 「他の業種だったり、違う文化を取り入れることは、非常に有意義」 原商・中本敬二執行役員 「(新入社員は)まだ18、19歳なので、あまり厳しいことを言うとやる気を無くしてしまうこともなくはないので、我々よりも社外の人に厳しいことをしていただけるとより効果が上がる」 この「体験入隊」は通年受け入れていますが、毎年この時期には、新人研修の一貫として社会人として重要な規律性や協調性を身につけてもらおうと、複数の企業から申し込みがあるといいます。 参加者(銀行員) 「(普段)ほとんど室内で座って仕事しているので、こんなに動くことはなく、お腹が空きました。ご飯がいつもより多めです」 駐屯地の食堂で、隊員と同じメニューを味わえるのも貴重な体験です。そして午後からは…。 教官 「自分の肘を暴漢者の肘にぶつけるイメージで、横に移動しながら抜きます」 教官(暴漢役) 「おい行くぞ」 自衛官(被害者役) 「放して下さい。助けて」 教官 「声出して下さいよ。恥ずかしいなんて言ってたら死んじゃいますからね」 日常生活にも役立つ護身術を学びました。 参加者: 「これ使えますね。こんな怖いことに出会いたくないですけど」 腹筋や腕立て伏せなどの体力検定や、自衛隊の装備に触れる講座など、1日4つのカリキュラムからなり参加費用は無料です。*昼食代430円必要 参加者 「参加した先輩や同期の方と、より団結力とか協調性などを身に付けることができたので、今後の仕事も仲良くやっていきたい」 岡本楓賀アナウンサー 「ここでしかできない貴重な時間だった。自衛隊の方々のようにきびきびとしたアナウンサーになります」 陸上自衛隊出雲駐屯地広報室長・河合萬里1等陸尉 「特に規律ある行動というのは、隊員の行動を通じて身に付けてもらえると思うので、普段自衛隊が活動していて、隊員が生活していることも身近に感じていただければと思う」 一方で、厳しい指導を苦手とする若手社員が増えているとされる中、この「体験入隊」も少しずつメニューを変えているといいます。色々な形で行われる若手研修。 どのように成長に繋げるかは本人次第です。
山陰中央テレビ