Apple M4シリーズ搭載の新MacBook Pro発表、14インチ24万8800円から。Mac版『サイバーパンク2077』2025年発売
アップルは、新製品ウィーク第3弾となるMacBook Proを発表しました。搭載チップにはM4 / M4 Pro / M4 Maxを取りそろえ、M1搭載13インチMacBook Proよりも最大1.8倍、高負荷作業では最大3.4倍高速だと述べています。 【この記事の他の写真を見る】 画面サイズは前世代と同様に14インチと16インチがあり、SoCはM4 / M4 Pro / M4 Maxから、求める性能や予算に応じて選択できます。 アップルはM4 ProとM4 Max発表のリリースで「M4ファミリーのCPUは、世界最速のCPUコアを搭載し、業界で最高のシングルスレッドのパフォーマンスと、劇的に高速化したマルチスレッドパフォーマンスを提供」、GPU性能についても「より高速なコアと2倍高速なレイトレーシングエンジン」を搭載したと述べています。 また、RAMの帯域幅は最大75%増え、Neural Engineは前世代から最大2倍高速化したことで、AI作業で「驚くようなパフォーマンス」「Apple Intelligenceのための圧倒的なパフォーマンス」を発揮するとのこと。 念のために記しておくと、Apple Intelligence自体は今回の新型MacBook Proでなくても、M1チップ以降を搭載するMac製品があれば利用可能です。 新しいMacBook Proは、Apple Intelligenceのために全モデルで16GB以上のRAMを搭載。 M4チップ搭載の14インチモデルは外部接続端子にThunderbolt 4(USB4、最大40Gbps) x3を、M4 Pro および M4 Max を搭載するモデルではThunderbolt 5(最大120Gbps)を採用しています。 SDXCカードスロットは継続採用されました。本体カラーはスペースブラックとシルバーに統一されています。 M3チップ搭載の14インチMacBook Proは、Thunderbolt / USB-C端子が左側に2つしかなかったのが残念なポイントでしたが、最新世代では左側面の2つに加えて、右側面にも1つのThunderbolt / USB-C端子があり、使い勝手が向上しました。 また、引き続きLiquid Retina XDRディスプレイを搭載しており、HDR時の輝度はピーク時1600ニトで変わらないものの、SDR時は前世代で600ニトだったところが、1000ニト(屋外)に変更されています。オプションで光を散乱させて映り込みを抑えるNano-textureガラスが装備可能です。 ディスプレイの上のカメラは「1080p FaceTime HDカメラ」から「デスクビューに対応した12MPセンターフレームカメラ」となりました(デスクビューとは、カメラの前の机上に置いたものを真上から見たように加工して、OHPや書画カメラのようなアングルで映し出す機能)。 新しいMacBook Proの税込価格をチップごとに紹介すると、 14インチディスプレイ、M4チップ(10コアCPU / 10コアGPU / 16コアNeural Engine)に16GB RAM、512GBストレージの構成で24万8800円。 ストレージを1TBに変更すると27万8800円となり、さらにRAMを24GBとすると30万8800円になります。 14インチ、M4 Proチップ(12コアCPU / 16コアGPU / 16コアNeural Engine)に24GB RAM 、512GBストレージを組み合わせた場合は、32万8800円。 M4 Proチップ(14コアCPU / 20コアGPU / 16コアNeural Engine)、24GB RAM、1TBストレージにした場合は39万8800円です。 14インチ、M4 Maxチップ(14コアCPU / 32コアGPU / 16コアNeural Engine)、36GB RAM、1TBストレージの構成は、52万8800円になります。 一方、16インチディスプレイのモデルは最小構成がM4 Proから。 16インチ、M4 Proチップ(14コアCPU / 20コアGPU / 16コアNeural Engine)、24GB RAM、512GBストレージの構成で39万8800円。 RAMを48GBに変更すると45万8800円です。 16インチ、M4 Max搭載モデルは、M4 Maxチップ(14コアCPU / 32コアGPU / 16コアNeural Engine)、36GB RAM、1TBストレージの構成で55万4800円。 M4 Maxチップ(16コアCPU / 40コアGPU / 16コアNeural Engine)、48GB RAM、1TBストレージの構成で63万4800円です。 各モデルともチップのコア数、RAMやストレージをさらにアップグレードするオプションがあります。 構成によっては、RAMは最大128GBまで、ストレージは最大8TBまで増量可能です。また、Nano-textureディスプレイは2万2000円で追加できます。 M4ファミリー搭載MacBook Proは、すでにアップルのウェブサイトで予約受付を開始しています。発売日はM4 iMacやM4 Mac miniと同じく、11月8日です。 ちなみにM4 Macbook Pro発表に合わせて、CD Projekt Redが人気ゲーム『Cyberpunk 2077 Ultimate Edition』のMac版をアナウンスしました(上の動画の10:18~でも紹介されています)。 Mac版『Cyberpunk 2077 Ultimate Edition』はApple Siliconを搭載のMacで動作し「パストレーシング、フレーム生成、内蔵の空間オーディオにより、臨場感あるプレイと圧倒的ビジュアルを楽しめる」とのこと。 来年の早い時期に、Mac App Store、GOG.com、Steam、Epic Games Storeで発売予定です。 なお、CD Projekt Redは『PC版Steamで購入した既存のゲーム』はMacにも引き継がれると述べています。
TechnoEdge Munenori Taniguchi