古河機械金属とDOWAHD、カナダ銅鉱山の権益譲渡
古河機械金属とDOWAホールディングスは25日、カナダのジブラルタル銅鉱山の権益25%を保有するカリブーカッパー社(CCC)の全株式を、CCCの株式を50%保有するタセコマインズ(カナダ)に譲渡すると発表した。古河機械金属はCCCに25%、DOWAホールディングスは子会社のDOWAメタルマインがCCCに25%出資していた。株式譲渡日は25日。 両社は、2023年3月末に小名浜製錬の委託製錬契約を終了しており、これに伴い銅鉱山権益への出資についても見直しを行った結果、今回の株式譲渡を決めた。両社は10年にCCCへの出資を通じて同鉱山に参画し、それぞれ6・25%の権益を保有していた。今回の株式譲渡によってタセコマインズは子会社を通じて同鉱山の全権益を保有することになる。 なお、古河機械金属は、同株式譲渡による通期業績への影響について、関連会社投融資整理損として連結で約21億円、個別で約16億円の特別損失の計上を見込んでいる。一方で政策保有株式の縮減方針に基づく株式の売却によって投資有価証券売却益が特別利益に計上される予定であることから連結および個別業績予想の純利益への影響は軽微で、業績予想の見直しは行わない。DOWAホールディングスは、業績への影響については精査中で、必要があれば速やかに開示するとしている。