【オーストラリア】シドニーのホテル代、平均426$に高騰へ
オーストラリアのシドニーでは、需給の逼迫(ひっぱく)により、ホテル客室料金が2027年までに1泊当たり平均350豪ドル(約3万4,000円)、33年までに426豪ドルと高騰する見通しだ。業界コンサルティング会社ドランスフィールド・ホテルズ&リゾートは、シドニーのホテル需要は新型コロナウイルス流行前の水準に回復しており、33年には稼働率は86.4%になると予想している。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。 同社報告書によると、シドニーの23/24年度(6月期)の客室1室当たり売上高(RevPAR)は254豪ドルと前年度比14%増だった。平均料金は317豪ドルと3.8%増加し、稼働率では国内で唯一80%を超えた都市となった。 シドニーは、RevPARの今後3年の見通しが他都市を100豪ドル以上上回っており、供給が追い付かないことから高水準の客室料金が平常化する見通しという。 他都市のRevPAR成長率は、◇パース:10%増(190豪ドル)◇ケアンズとポートダグラス:4.1%増(158豪ドル)◇ブリスベン:3.4%増(175豪ドル)――などだった。 同社はまた、地価や建設コスト上昇を背景に、ホテル業界では客室のサイズは小さくなり、飲食体験など品質の向上に注力する傾向がみられるとしている。