「ジャニーズ問題」東山紀之氏BBCインタビューで再び炎上 「誹謗中傷」と「言論の自由」の境目は?
旧ジャニーズ事務所が「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」社として解体的出直しを図る中、英BBCが30日、ジャニー喜多川氏の性加害問題を取り上げたドキュメンタリーの続編「捕食者の影 ジャニーズ解体のその後」を放送した。 【動画】BBCの多数の質問に答えるSMILE-UP. 東山社長 内容は、BBCの記者であるモビーン・アザー氏が、スマイルアップ社長の東山紀之氏(57)に、今年2月に単独インタビューしたもの。
「あの時は信じていたんでしょうね」
番組の中で東山氏は、故ジャニー喜多川氏の未成年への性加害問題に関して、「僕自身は全く聞いたことがなかった」、1999年に疑惑が報道された際も「そういうスキャンダルが多々あったので、それは実際にはないことがほとんどだったので(中略)そのひとつだと思っていました」、その後、2004年にいわゆる文春裁判で性加害の存在が認められた際も、「スキャンダルのひとつだと思っていました」と知らぬ存ぜぬを繰り返した。 何度も「その時、なぜ事務所でそれを問題視しなかったのか」と詰め寄るモビーン氏に対し、「あの時は信じていたんでしょうね、やっぱり、喜多川氏を」などと、憮然とした表情で語った。 「東山社長の回答は昨年9月の会見の時と内容はほぼ同じ。知らないはずはなかった喜多川氏の性加害に関しては、『知らなかった』の一点張り。救済の仕組み自体がブラックボックス化していると批判の声があがっている中で、『被害者の救済が最優先』『丁寧に声を聞く』などと、またもや抽象的な回答に終始していました」(夕刊紙芸能担当記者) また番組では、喜多川氏のほかに、事務所スタッフ2人が性加害を行なっていたことにも触れ、東山氏もこれを認めた。 しかし、記者の質問に対して論点をズラしつつ、仏頂面で通り一遍の内容を繰り返す東山氏に対し、このニュースを伝えたコメント欄は、〈若い頃から事務所に育てられた東山に、普通の社会の仕組みを理解できるはずもない〉、〈元の木阿弥〉〈酷いの一言〉などと否定的なコメントが相次いだ。 一方、被害者に対する誹謗中傷の問題に関して、誹謗中傷を苦にした自殺者が出たり、事務所側が虚偽の申請への問題視を表明したことが、さらなる誹謗中傷の増加に影響した可能性について問いただすモビーン氏に対して、東山氏は、「まず何をもって誹謗中傷とするのか」と逆質問。モビーン氏が「虐待のサバイバーを中傷し、うそつき呼ばわりすること」と答えると、「言論の自由もあると思うんですね。僕は別に誹謗中傷を推奨しているわけでもなく、多分その人にとってはそれが正義の意見なんだろうなと思う時もあります。なので誹謗中傷をどういうところでライン引きするかは大変難しいと思っています」と言ってのけた。