【追悼特集】2024年に亡くなった映画人たちと映画 洋画編
『若者のすべて』( 1960 ) アラン・ドロンを主役に巨匠ヴィスコンティが描くネオ・レアリズモの一大叙事詩
ミラノに住む長男を頼りに、移住してきたパロンディ家。婚約者に夢中の長男は、ボクシングに身が入らない。次男はボクサーとして成功への糸口を見つけ家計を支えるが、ナディアに溺れ、落ちぶれてゆく。三男ロッコは洗濯屋で働き、やがて兵役につく。そんな折、ロッコも偶然にナディアと出会い、惹かれ合う。2人は、ささやかな愛を育んでいくが、やがて無慈悲な運命が訪れる‥‥。1960 年ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞受賞作品。 [監督・脚本]ルキノ・ヴィスコンティ [出演] アラン・ドロン/レナート・サルヴァトーリ/アニー・ジラルド/クラウディア・カルディナーレ [配給] サジフィルムズ ©1960 TF1 Droits Audiovisuels – Titanus 1960年12月27日 公開
『冒険者たち』( 1967 ) 三人の男女の愛と友情を描いたロマンあふれる青春レクイエム!
パリ郊外の飛行クラブで教官を務めるマヌー、レーシングカーの画期的なエンジン開発にいそしむローラン、そして前衛彫刻家の卵、レティシア。微妙なバランスの友情で結ばれた三人は、コンゴ動乱の際に海底深く沈んだ 5 億フランの財宝を引き上げるため、アフリカの海に旅立った。しかし、その財宝をつけ狙う一味が現れ‥‥。 [監督] ロべール・アンリコ [原作]ジョゼ・ショヴァンニ [出演] アラン・ドロン/リノ・ヴァンチュラ/ジョアンナ・シムカス/セルジュ・レジアーニ/ポール・クローシェ/ハンス・メイヤー [配給] サジフィルムズ © Societe Nouvelle de Cinematographie(SNC)-Paris 1967. 1967年5月18日 公開
マギー・スミス
1934年12月28日生まれ。イギリス出身。オックスフォード大学演劇科で学び、1952年にシェイクスピア舞台「十二夜」でデビューを飾り、1956年にスクリーンデビュー。『ミス・ブロディの青春』と『カリフォルニア・スイート』でアカデミー賞を受賞し、脚光を浴び舞台や映画、テレビなど活動の幅を広げた。1970年に大英帝国勲章第3位、1990年には大英帝国勲章第2位をイギリス王室から与えられ、デイムの称号を持つイギリスを代表する俳優のひとりである。(2024年9月27日 没/ 享年89歳) 【受賞歴】 アカデミー賞 1970年 『ミス・ブロディの青春』主演女優賞 1979年 『カリフォルニア・スイート』 助演女優賞 ゴールデングローブ賞 1978年 『カリフォルニア・スイート』 最優秀主演女優賞 2013年 「ダウントン・アビー」テレビ部門 助演女優賞 エミー賞 2003年「美しきイタリア・私の家」主演女優賞 2011年 「ダウントン・アビー」助演女優賞 2012年 「ダウントン・アビー」助演女優賞 2016年 「ダウントン・アビー」助演女優賞 英国アカデミー賞 1970年 『ミス・ブロディの青春』主演女優賞 1985年 『最強最後の晩餐』主演女優賞 1986年 『眺めのいい部屋』主演女優賞 2000年 『ムッソリーニとお茶を』助演女優賞 ほか 【主な出演作品】 『ナイル殺人事件』(1978) 『眺めのいい部屋』(1986) TVシリーズ「ダウントン・アビー」(2010~2015) 『カルテット!人生のオペラハウス』(2013) 『クリスマスとよばれた男の子』(2021) ほか