落選の小里泰弘農水相が園遊会を欠席、大分県で開催の全国豊かな海づくり大会には出席予定
27日投開票の衆院選で落選した小里泰弘農林水産相は30日、出席を予定していた、天皇、皇后両陛下が主催される秋の園遊会を欠席した。小里氏は29日、石破茂首相に辞意を表明していた。一方、11月9日から大分県内で行われる「第43回全国豊かな海づくり大会」には出席を予定している。官邸側は11月の新内閣発足に伴う交代まで小里氏を続投させる方針を示しており、その間の閣僚会議や閣議後の記者会見などの公務には応じる予定だ。 東京・元赤坂の赤坂御苑で毎年、春と秋に開かれる園遊会には、総理大臣や各大臣も招待され、小里氏も当初は出席予定だった。欠席の理由は明らかにしていないが、農水省関係者は「衆院選で落選して辞意も示した現職大臣が、華やかな園遊会に出席することへの世間からの批判や後ろめたさも感じたのではないか」と推測する。 一方、水産資源の保護や海の環境保全を図るために毎年開催される「全国豊かな海づくり大会」も、天皇、皇后両陛下が出席される恒例行事で、式典では農林水産相が功績団体への表彰などを行うことが慣例となっている。11月9~10日に大分県の大分市や別府市などで行われる同大会の式典には、両陛下のご臨席と小里氏の出席が予定されている。