最年少の「ホワイトハウスの口」誕生…トランプ氏、27歳のレビット氏を起用
米国のドナルド・トランプ次期大統領が来年発足する第2期政府の人選を速戦即決で発表する中で、ホワイトハウス報道官に大統領選挙キャンプの報道官だったキャロライン・レビット氏(27)を起用した。 歴代最年少のホワイトハウス報道官だ。これまでの最年少報道官はリチャード・ニクソン政府のロン・ジーグラー氏で、報道官に任命された1969年当時29歳だった。 トランプ氏は15日(現地時間)に発表した声明で「レビット氏はスマートで強靭、高度かつ有能な疎通専門家という点が立証された」と明らかにした。また「レビット氏が演壇で優れた活躍を見せて米国国民に『米国を再び偉大に(MAGA・Make America Great Again)』というわれわれのメッセージを届けることに役立ってくれると確信している」と話した。レビット氏は報道官起用が伝えられた直後、X(旧ツイッター)に「トランプ大統領が私を信じてくれたことに感謝し、光栄に思う」としながら「米国を再び偉大にしよう」と綴った。 ロイター通信によると、トランプ諮問委員はニュースブリーフィングで、トランプ氏を強力に擁護し、いかなる状況でも屈しないレビット氏の一貫した態度がトランプ氏の選択につながったと評価した。 レビット氏はセント・アンセルム・カレッジで言論学と政治学を専攻した。在学中はソフトボールの選手として活動し、フォックス(FOX)ニュースとトランプ第1期ホワイトハウス公報チームのインターンとして勤務した。2019年大学卒業後、トランプ1期後半部にホワイトハウス公報チームの正式な一員となり、報道官の補佐職を担当した。最近国連大使に指名されたエリス・ステファニク下院議員の広報部長としても活動した。2022年には故郷のニューハンプシャー州から下院議員に挑戦したが、民主党現職議員に敗北した。その後トランプ再執権のためのトランプキャンプ公報チームに再び合流した。 トランプ氏はホワイトハウスの対メディア戦略を総括する広報部長には大統領選挙キャンプ首席報道官だった中国系米国人のスティーブン・チョン氏を起用すると発表した。トランプ第1次政権でホワイトハウス戦略対応局長を務めたチョン氏は2013年には総合格闘技UFCの広報担当として働いた経歴がある。ソーシャルメディア上で露骨な悪口と非難をはばからない過激なスタイルとしても有名だ。 ワシントン・ポスト(WP)は「トランプ氏の公報担当補佐官の多数がメディアを攻撃的に非難して民主党を繰り返し嘲弄しているが、チョン氏は中でも特に目立つ」としながら「トランプ氏がメディアを相手にする手法が第2期政府でも第1期の時と同じように論争的であることを示している」と論評した。