「僕にはこれしかない」山本尚貴、175日ぶりの“フッカツ”
山本は昨年12月のホンダレーシングサンクスデーで、事故後初めて公の場に姿をみせた。そこで「“本当の復活”はまだ先です」と話していた。この3位表彰台は“復活”と言って良いのだろうか?
「“本当の復活”は自分の中で優勝したときに使いたいなと思うんですけどでも、決してペースが遅かったわけじゃないし最後まで持たなかったわけではないので……復活できたと思います。ここを皮切りにもっとトップを目指していきたいです」と山本。何か手応えを掴んだ表情で語っていた。
もちろん目指すのは優勝であり、今回の3位表彰台は決して満足できる結果とは言えないだろう。
それでも、あのSUGOでのクラッシュから175日の時を経て、国内最高峰レースの舞台で活躍しファンを魅了する走りをみせる山本が帰ってきたことは……間違いはないだろう。
文:吉田 知弘
吉田 知弘