日本の棚田百選「尾戸の口棚田」と幽玄な世界の"神楽" 地域一体で初企画 高千穂町で「棚田夜神楽」
宮崎の冬の風物詩「神楽」。 高千穂町の尾戸の口棚田で初めて企画された夜神楽が、1日、本番を迎えました。 どのような景色が生まれたのでしょうか。 【写真を見る】日本の棚田百選「尾戸の口棚田」と幽玄な世界の"神楽" 地域一体で初企画 高千穂町で「棚田夜神楽」 ■日本の棚田百選「尾戸の口棚田」 日本の棚田百選に選ばれている尾戸の口棚田。 この場所で初めて棚田夜神楽が行われることになり、本番前日の11月30日、現地では会場づくりが着々と進められていました。 (実行委員会のメンバー) 「神楽の神庭を作っています」 棚田夜神楽を企画したのは、稲刈りが終わったあとの農閑期に「棚田キャンプ場」を運営している福島 優 さん。 そして、実行委員会には、大平地区と野方野地区の住民たちも加わり、一緒になって準備にあたってきました。 (実行委メンバー) 「枠組みはできたので、あとは明日飾り付けになってきます。まず、地元の人たちは気づかないというか、(棚田夜神楽を)考えないと思うので、考えてくれた福島君に感謝して、また明日も楽しみにしてます」 「楽しみ、絶対かっこいいと思いますね」 (棚田夜神楽を企画 福島優さん) 「舞台設置されると、改めて、すごくいい場所だなと思いながら。現実的に見えてきて『楽しみだな』と思う反面、天気が心配なのは、アウトドアあるあるなので、そこだけ願うばかりです」 ■チケットは完売 100人の観客が県内外から集まる そして、迎えた本番当日、すっきりとした晴れ間が広がりました。 (棚田夜神楽を企画 福島 優 さん) 「おかげ様でいい天気になりまして、天照大神にも恵まれてるのかなと思います」 初めてとなる棚田夜神楽。 会場近くでは、地域一体となって盛り上げようと地元住民らが獲れたての農産物を販売しました。 神庭も飾り付けられ、会場は準備万端。 今回、事前に販売されたチケットは完売し、福岡からのバスツアー客など100人の観客が県内外から集まりました。 観客には、本番前、しし汁やシカ肉の竜田揚げ、それに、棚田で獲れた新米のふるまいも。 ■代表的な「手力雄」「鈿女」「戸取」など合わせて6番が厳かに舞われた そして、午後3時半、棚田夜神楽が開幕。 まず、近くの石神神社から神様を神庭にお連れする「舞い込み」から始まりました。