「夫の職場がわからない」…互いに関心が無くなり破綻しかけた夫婦関係の”衝撃の実態”
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第30回 『妻の余計な一言で家を出ていった夫…妻が気づくことができなかった夫婦関係が危機に陥っている“サイン”と夫からの「SOS」』より続く
夫婦関係に一番必要なのは気遣い
ある女性の話です。買い物に行ったときに、美味しそうなイチゴのケーキを見つけました。「イチゴのケーキは夫の大好物」だということを思い出したので買って帰り、夫は喜んでくれました。この夫婦はその後もずっと仲睦まじく暮らしています。 夫婦関係に一番必要なのは、こういう思いやり、気遣いです。 でも、相談に来る方の中には、さまざまな理由で気遣いを忘れてしまっている人が多いのです。 私はバリバリの昭和世代なので、人には気遣いをするように教えられて育ちました。 でも、最近は他人への気遣いよりも、自分の利益を追求する人が増えているようです。
夫の職場がわからない
気遣いとは、いわば「小さな愛情」です。 相手のことを優先して考える姿勢がなければ、夫婦関係は遅かれ早かれ危機を迎えてしまうでしょう。 気遣いができないどころか、そもそも自分のパートナーに関心がないのでは?とさえ思うことがあります。 「夫の職場はどこにあるのか」「勤め先の会社やチームの社員数はどれくらいか」といった質問をしても、答えられない人がいるのです。 「駅はわかるけど、行ったことはありません」と答える人はまだましです。 もちろん、パートナーの仕事の内容などまったく知りません。 それくらい夫婦間のコミュニケーションが失われているケースも多いのです。
岡野 あつこ(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー)
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