最近“恋バナ”しづらくなっている?30代の私たちにとって「安心・安全」な恋バナとは
恋愛の話=恋バナ。学生時代は恋バナでよく盛り上がったけれど、大人になった今では、話したくないことや触れてほしくないことがある人がいると知り、なんだか話しづらくなってしまった。でも、もしお互いがOKならば、友達や知人と恋バナをしたい。恋バナを通じて、相手の価値観を知りたい……そんな思いを抱える恋バナ大好き女性3名と、恋バナ収集ユニット「桃山商事」の清田隆之さんで、今の私たちを取り巻く“恋バナ”事情について話してみました。 【画像】30代が知りたい、今どきの恋愛事情
最近、恋バナを振るのが怖い…。恋バナOK判断は、恋愛リアリティーショーへの関心度ですべし!?
Aさん:私は昔から友達とよく恋バナをしていたんですよ。人と人とのつながりの中で、恋バナをすることによって知れることってたくさんあるなと考えていて…。でも、今は迂闊に「恋をしていますか?」なんて聞くのはよくないことだと知っています。なので、恋バナが難しくなってしまった。それがちょっと寂しくて…。 Bさん:私も恋バナ大好きです。恋バナ愛では清田さんに負けないと思います(笑)。でも、仲のいい友達がほとんど結婚していることもあって、話していても恋バナになりづらいんですよね。最近は健康についての話題が増えてきました(笑)。 清田さん:わかるわかる(笑)。年齢を重ねていくにつれ、話題がそっちに行っちゃいますよね。腰が痛いとか、あのサプリが効くとか…。 Cさん:私は「相手を傷つけないか」が気になって、恋バナを躊躇してしまうんですよね。たとえ仲のいい友達でも言いたくない事情もあるだろうし…。例えば私は今妊娠してるんですが、「結婚して妊娠したよ!」と友達に報告することすら迷います。結婚していない友達や、結婚しているけれど子どもがいない友達の「私に教えたくない事情」に触れてしまったら…と思うと怖くて。考えすぎなところもかなりあると思うんですけど。 清田さん:なるほど。それぞれの事情もあるし、ライフステージの違いもあるし、時代的な状況もある。いろいろな理由でみなさん「恋バナがしにくい」と感じているわけですね。 Cさん:そうです。「彼氏いるの?」みたいな不躾なことをいきなり聞きたい、みたいな話ではもちろんないんですけど。本当はさらっと恋バナして共感し合ったり、わかり合ったりできるはずなのに、なんとなくできないでいる場や相手がいる気がして、機会損失もありそうだな、と。 清田さん:たしかに恋バナって、ある意味で「今、あなたはどうなの?」と身の上話を聞き出そうとするような行為だから、ためらいはありますよね。セクシュアリティの問題、ハラスメントになってしまう危険性、自分の言葉が相手に規範を押し付ける形になっているのではないかという不安…。 そんな中で恋バナを軽々しくしちゃいけないんじゃないか…という気持ちには、全く同感です。それは進歩的な変化だと思うけれど、一方で「なんか恋バナしにくくなっちゃったなあ」という体感についても、すごくわかる。 Aさん:恋バナを振られただけで不快になる人って、一体どれくらいいるんだろうか、とも思うんですよね。でも、目の前にいる相手がどう思うかわからない以上、聞きづらいじゃないですか。「あ、こいつ恋バナ振ってくるやつなんだ、やば」と思われる可能性があると思うと、それも怖いし…。 Cさん:まず興味あるかがわかんないもんね。 Aさん:私は「恋愛リアリティーショーが好きか」である程度判断しています。恋愛リアリティーショーが好きな人は、恋バナ好き率も高そうなので、ちょっと自分の恋バナをしてみて様子をうかがう作戦! 清田さん:たしかに、確率は高そう! 実際、自分も大好きです。『オオカミには騙されない』シリーズから『あいの里』までいろいろハマってて。リアリティーショーを見ながらあーだこーだ言うのって、下世話だとは思いつつ楽しいんですよね(笑)。