京都散策の目的地に!可愛いけれど味は本格的な小さな焼き菓子屋さん
京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。今回は河原町丸太町「Un petit peu??(アンプティプ??)」を紹介 【写真】京都でおすすめの焼き菓子
河原町丸太町「Un petit peu??(アンプティプ??)」
大好きな菓子店はいっぱいあるが、今月は、2022年以降にオープンした今、注目の焼き菓子店をピックアップ。わざわざ足を運んでほしい店です。
2023年11月、河原町通と鴨川に挟まれた小道沿いにオープンした小さな焼き菓子店「Un petit peu??(アンプティプ??)」。 店主・溝川沙智子さんは、「ローズベーカリー銀座」や「ザ・リッツ・カールトン京都」で経験を積み、独立。カウンターに並ぶ焼き菓子は、フランス菓子もあれば、イギリス伝統菓子やアメリカンベイクもあり、パティシエ歴20年の集大成。
定番の焼き菓子では、「有機人参のキャロットケーキ」と「瀬戸内レモンケーキ」の人気が高く、「有機人参のキャロットケーキ」は、粗めにカットした有機ニンジンの食感も小気味よく、スパイシーな生地とクリームチーズを使ったクリームの相性も抜群だ。 「瀬戸内レモンケーキ」は生地にまでレモン果汁やレモンの皮が使ってあり、さわやかな味わい。ふっくら生地にシャリッとしたアイシングもいいアクセントになっている。
そのほか、具材を練り込んだマフィンやスコーン、季節のフレッシュフルーツを飾ったタルト、スモアやラズベリーブリュレパイといったパイ菓子も日替わりで登場。
「独立する時は、一人で切り盛りできる店にしようと決めていました」とのことで、店内は、菓子が並ぶカウンター内はすぐに菓子工房というこぢんまりとしたサイズ感に。間口が狭く、奥に長い京都特有の鰻の寝床とは真逆の、間口が広く、奥行きが狭い造りで、通りに面したガラス扉から差し込む光も気持ちいい。 「お子さんが小銭を握りしめて買いにきてくれるような、街に溶け込む店にしたくて」と、溝川さん。店内には、買い物ついでに食べて帰れるように小さなテーブルとイスも用意されていたり、カウンターでは、スタンディングでいただくことも。 コーヒーや紅茶、自家製の赤紫蘇ジュースのほか、ビールやハイボール、ワインも注文でき、焼き菓子とアルコールのペアリングも楽しめる。 河原町丸太町エリアは、アンティークや骨董の店が点在し、ベーカリーや飲食店も多い休日散歩に人気の街。焼き菓子を買いがてら、散策してみてください。
「Un petit peu??(アンプティプ??)」 住所:京都市上京区駒之町552-1 営業時間:11:00~17:30(売り切れ次第終了) 定休日:不定休 TEL. 070-8330-5556 TEXT BY JUNKO AMANO 天野準子 生まれてこの方、碁盤の目と呼ばれる京都の街中暮らし。雑誌やWEBで京都にまつわるライティングやコーディネートを行っている。プライベートでは、強靱な胃袋を武器に日々、おいしいものをハント