最近は使う人がほとんどいない!?「コンペルーム」って入ったことある? 無料で使用できるの?
4人用の小部屋から100人単位の大部屋まで種類はさまざま
コンペとは「コンペティション」の略で、文字通りに訳せば「競技会」となりますが、日本では主に、同じ会社のメンバーで行う社内コンペや仲間内で親睦を深めるために開催するものなど、大人数で和気あいあいとゴルフを楽しむ会のことを指すことが多くなっています。 【写真】幹事必見! これが最近人気の“ちょっと変わった”コンペ賞品です
コンペ終了後、クラブハウス内にある広い部屋に全員が集まり、盛り上がっている様子を見たことがある人もいるかもしれません。 一般的にレストランの近くにあることが多いこのような部屋を「コンペルーム」と呼ぶそうですが、どのような目的で使用されているのでしょうか? 全国でゴルフ場を運営する、株式会社東急リゾーツ&ステイの広報担当者は以下のように話します。 「コンペルームとは、コンペ終了後に表彰式やパーティーを行う際に使用される部屋です。スコアが良かった優勝者やドラコンをとった人を表彰し、用意しておいた景品をプレゼントしたり、飲食を楽しみながら一日のラウンドを振り返ります」 「ゴルフ場によって異なりますが、弊社の場合は1組4人から使用できる小部屋もあれば、ゴルフ場を貸し切るほどの団体が使用する150~200人が使用できる部屋もあります」 「コンペは数十名で開催されますが、プレーする際は基本的に同組の人とのコミュニケーションが中心になります。しかし全員が集まるコンペルームでは、同組の人以外とも飲食を楽しみながら交流を図ることができます」 「だいたい主催者の挨拶、表彰式や表彰者へのインタビュー、飲食を楽しんで1~2時間程度使用するのが一般的です」 コンペルームを予約する際は、遅くともラウンド日の1カ月前までにゴルフ場へ連絡しておく必要があります。とくに快適な気温でプレーできる5月、6月は人気があるそうなので、早めに予約するのがオススメです。
カラオケや豪華な料理が楽しめる部屋も
予約さえしておけば、コンペルームは無料で使用することができるのでしょうか? 「弊社の場合は、部屋の大きさによって一人あたりいくらという室料をいただいておりますが、コース料理やドリンクを注文していただける場合は、無料で使用できるようなプランも存在します。コンペルームの料金体系はゴルフ場によって異なるので、事前に確認しておくといいでしょう」 ゴルフ場によってはコンペルームにカラオケが用意されていたり、音響や照明を使って派手な演出ができるところもあります。しかしコロナ禍以降、コンペルームの使用頻度は減少傾向にあるようです。 「コロナ禍では、3密回避が求められたのでコンペルームの使用を中止していました。コロナが落ち着いた昨今は通常通り開放しているのですが、コロナ禍でコンペの表彰式や挨拶が簡素化され、その方式が一般的になったこともあり、コンペルームの使用率はコロナ前に比べて低いです」 「時代の流れ的にも、『長く拘束されるコンペは嫌だ』という考え方を持ったゴルファーが増えているように感じます」 昨今では「タイパ重視」という考え方が登場し、1日かけて18ホールを回るゴルフでさえタイパが悪いと考える人もいるようです。時間の観点から考えれば多くの時間を費やすコンペですが、ゴルフを通して普段は交わることのない人との出会いを提供してくれる側面もあります。もし、コンペ幹事を担当する機会があれば、コンペルームでのパーティーを企画してみてはいかがでしょうか。
ピーコックブルー