「自治体主導の婚活」の弱点は“母数の少なさ”。「会ったことがある人ばかり」状態を避ける方法
マッチングアプリにおける最大の難点は…
マッチングアプリは、結婚相手との出会いの場としてもトップになり、すっかりメジャーな存在です。 民間サービスにおいても費用は比較的安価で、スマートフォンからすぐに始められる気軽さがあり、アプリをインストールしたことがある方は多いのではないでしょうか。 ただマッチングアプリにおける最大の難点は、「相手の素性がわからない」ことです。普及にともなって、私の元にはマッチングアプリで「ロマンス詐欺」の被害に遭われてしまった方も来られています。 もっともよく聞くのは、なんと一度も会わないままに大金を騙し取られてしまうケース。彼ら彼女らは、オンライン上で好意を獲得したのち、「結婚資金のため」「将来へのライフプランを共有できる人がいい」などと巧妙に騙り、投資詐欺を行っているようです。 結婚特化型のアプリでは、「独身証明書」や「源泉徴収票」の登録が必要なものもありますが、あくまで一部のサービスに限られます。その確認体制や悪質ユーザーへの対応も、運営元によって大きな差があるでしょう。
結婚を目標にするならば、「アプリ利用は1年」を目安に
官主導型のマッチングアプリでは、身元の確からしさへの安心感があるのが大きなメリットです。もし利用できるサービスがあれば、「ものは試し」と始めてもよいかもしれません。 ただし、良縁が見つかるかは人によります。民間のアプリでまったく成果が上がらなかった人が、官製アプリでは上手くいく――そんな上手い話は、残念ながらありません。 したがって、「結婚したい人」がマッチングアプリで活動するのは、官民問わず時間を区切るのが賢明です。恋愛目的なら別として、結婚を目標にする方は、アプリ利用は1年を目安と考えましょう。 どんな運営元であっても、アプリ型では本人の積極性や「モテ度」が大きく問われます。恋愛慣れしている人がより効率的に相手を探せるサービスであって、恋愛が苦手な人が一発大逆転できるサービスではないのです。