『光る君へ』乙丸が「都へ帰りたい!」と叫ぶシーンに視聴者最注目 第47話画面注視データを分析
■麗しい公任が嫉妬する姿に視聴者悶絶? ここは、麗しい公任が嫉妬する姿に悶絶する視聴者が続出したと考えられる。 もともとは道長よりも有力な家の嫡男として生まれ才能にも恵まれた、貴族中の貴族である公任だが、家名やプライドにとらわれず、これまで友である道長のサポート役に徹してきた。道長の栄華は公任なしにはあり得なかっただろう。 そんな公任は「刀伊の入寇」に際しても、道長の立場を最優先とする措置を取ろうとするが、道長の方針とは合わず今回の衝突にいたった。そしてその方針を一番に理解していた実資に嫉妬の炎を燃え上がらせる。 SNSでは「公任さまがこんなにも重く道長を想っていたなんて…エモいな!」「公任さまが道長に自分の気持ちがまったく伝わっていないことにかっとしたところが、ぐっときてしまった…」「なんか公任くん、こじらせた厄介な彼女みたい」「公任さまの道長君への思い、熱すぎるね」などと、道長愛を爆発させる公任に魅了された多くの視聴者のコメントで盛り上がりを見せた。また、同じF4である斉信や行成のさりげないフォローもよいアクセントだった。冷静に考えればめんどくさい中年男性のただの嫉妬なのだが、町田啓太が演じると全く別物になってしまうところが恐ろしい。 次週予告でも、出家して僧形となった公任が映し出されたがすさまじいオーラを放っていた。あんな美形の僧がいたら仏門の風紀は乱れに乱れることだろう。この1年の間、公任は『光る君へ』のイケメン要素をけん引してきたが、ラスト2回のここにきてその色気がダダ漏れしている。
劇的な復活もあっけなく逝ってしまった周明
今回は1019(寛仁3)年から1020(寛仁4)年の様子が描かれ、目の前で周明を失い、立ち直れずにいるまひろを乙丸が強引に都へ連れ帰った。内裏では「刀伊の入寇」への対応をめぐり、公卿たちの意見は分かれ、太閤・藤原道長は息子の摂政・藤原頼通や藤原公任と衝突する。そんな中、まひろと道長は無事に再会を果たすが、2人が言葉を交わすことはなかった。 トップ3以外の見どころとしては、劇的な復活を果たしたものの、あっけなく逝ってしまった周明が挙げられる。ネットでは乙丸がきぬ(蔵下穂波)のために買った紅を周明が預かっていて胸に忍ばせており、その紅が異人の矢から周明を守ったのでは?という考察があったが、無情にもそのような奇跡は起きなかった。 また、刀伊の侵略を命がけで防いだ隆家らへの恩賞について、派閥間の争いや危機感の欠如から渋る公卿が多くを占める中、ただ1人正しい政を目指す藤原実資にも多くの称賛が集まった。SNSには「実資さまかっこいい! あなたの言う通りだよ!」「実資さまがどの公卿よりも現場の苦労を理解して報いてあげようとする信念の通った姿がすばらしい」「実資みたいな政治家が今の日本にいたらなー」「実資の一喝には胸のすく思いがしたね」といったコメントが寄せられ、実資の株が上がりまくった。 そして、前回の予告で源倫子が放った「私が気付いていないとでも思っていた?」というセリフは、まさかのまひろ本人に向けてのものだった。この倫子の言葉には、「倫子さま、最後にとんでもない爆弾ぶちこんできた」「倫子さま、これをずっと待ってました」「倫子さまの切り込み方、容赦ないな…」と、大きな話題となっている。最終回にまで持ち越されたまひろと道長、そして倫子の三角関係に注目が集まる。