2PMチャンソンが日本ドラマ『純喫茶イニョン』初主演へ。日本の喫茶店で驚いたこととは
探している人に会えると噂の純喫茶イニョン。途切れた縁を再びたぐりよせるため、切実な想いを抱えて訪れる人をもてなすのが、マスターの淹れるコーヒーだ。この若きマスター・シウを演じるのが、韓国のダンス&ボーカルグループ・2PMのメンバーで、俳優としても活躍するファン・チャンソンさん。どんな想いで演じたのか、お話をうかがいました。 【写真を見る】かっこよすぎる…! 2PMのメンバーで、俳優としても活躍するファン・チャンソン
”喫茶店のマスター”という人物像の解釈
ーー第一話、拝見しました。シウの物静かなたたずまいや、コーヒーを淹れる所作がとても素敵で、こんな喫茶店があるなら通いたい!と思ってしまいました。 ありがとうございます。コーヒーを飲むのは好きなんですけど、事前に淹れ方を練習する時間がなくて…。サイフォン式とネルドリップ式とか、Youtubeでいろいろ探して観てはいたんですけど、実際、挑戦で来たのは現場に入ってからでした。でも、動画で学んでいたおかげか、ドラマではサマになったと思います。コーヒーも、ちゃんとおいしそうにできました。 ーー実際の味は、いかがでした? 普通においしかった、と思います。でも、喫茶店のマスターとしてはどうなのかな(笑)。 ーーチャンソンさんから見て、マスターのシウはどんな人ですか? 無口だけど、人柄がとてもあたたかくて、優しい人。韓国人である彼にとって、日本は外国ですよね。誰だってそうだと思いますが、自分の国で働くよりも大変なことがあると思うんです。でも、誠実に仕事やお客さんに向き合っている。人の話も、しっかりと聞くタイプなんだろうなと思います。喫茶店のマスターに、ぴったりの人ですね。 ――人の話を聞くときに、大事なことってなんだと思いますか。 話の途中で、遮らない。最後まで静かに耳を傾けることじゃないかな。ちゃんとできているかどうかはわからないけど、僕も、ふだんからそうするように心がけています。
「日本の喫茶店のパフォーマンスが新鮮だった」
ーーカウンターのある喫茶店が舞台というのもいいですよね。お客さんと、ちゃんと向き合える。日本は最近、レトロな純喫茶が若い子にも人気なのですが、韓国にも似た場所はありますか? へえ、若い子にも人気なんですね。それは知らなかった。韓国には、カフェはたくさんあるけど、喫茶店って言い方はしません。イニョンみたいなお店は、あんまりないんじゃないかな。だから、以前、日本の喫茶店に行ったときは、とても新鮮でした。淹れたコーヒーをカップに移す前に客席までもってきて、注ぐところを目の前で見せてくれるパフォーマンスをしてくれたんですよ。 ーーたしかに、ときどき、やってくれるお店はありますね。 僕が頼んだのはアイスコーヒーだったので、グラスに入れたものを「どうぞ」と渡されただけだったんですけど……。僕も同じのを頼めばよかった、とちょっと後悔した(笑)。 ーー(笑)。今作では、主題歌も担当されていますよね。 はい。喫茶店の常連客に美海(みなみ/演:石川恋)という女性がいて、彼女にも会いたい人がいるんですけど、なかなか巡り合えずにいる。歌詞は、シウと彼女の関係性に重なるものなので、二人のことを想い描きながら歌いました。 ーー日本語で歌うときって、なにか意識が変わったりするんですか? 以前は、違いました。意識的に変えていたというよりも、日本での活動を始めたばかりのころは、今ほど日本語を理解することもできなかったので、何をするにもいったん、韓国語に置き換えないといけなかったんですよね。日本語で話すときも、韓国語で考えたことをどう翻訳するか、試行錯誤していたので、どうしてもタイムラグが生じてしまっていた。 ーーでも今は、本当によどみなく、日本語をお話されていますよね。 そうですね。最近は、そのタイムラグがなくなったので、歌うときも韓国語のときと同じように、自然と向き合えるようになりました。今はあまり、韓国語か日本語かどうか、っていうのは、意識していません。 ファン・チャンソン 2006年に韓国で俳優デビューを果たし、2008年に2PMのメンバーとしてデビュー。日本でも絶大な人気を博している。2018年にミニアルバム「complex」で日本ソロデビューを果たして以降、歌手やグループ活動、そして俳優として様々な姿を見せており、今後の更なる日本での幅広い活躍にも期待が高まる。