早慶、青学だけではない…超人気「私立小学校」の実名 一般家庭にもチャンス到来「小学校受験」の意外な実情
ブランドよりコスパ
こうして考えると、伝統的なブランドだけではなく、コスパや実利の面で私立小学校が選ばれる時代になってきていると思います。主な保護者世代である30代が、ブランドよりもコスパなどの実利を重視する世代であるということもあるのかもしれません。不動産人気を見ても、「遠くの田園調布より近場の豊洲」という価値観が普及してきているのと同じ感覚で、ブランドにこだわりすぎず、教育の中身をしっかり見るご家庭が増えた印象はあります。これまでは出回る情報が少ない世界でしたが、SNSをはじめとして、以前よりは情報が出てくるようになってきているのも、そのような多様な価値観の後押しになっているかもしれません。学校側も、以前に比べると情報を公開して、透明化してきている傾向があるように感じます。 ですから、少なくとも、小学校受験が“代々の名家だけのもの”という感じではなくなってきているのは間違いないと思います。倍率がそこまで高くないような良い学校だってたくさんあります。今は選択肢も様々な時代ですから、少しでも興味をもたれる学校があるのなら、チャレンジしてみても良い世界だと思いますよ。 〈有料記事「難関校合格の保護者と個人教室の先生が明かす ベールに包まれた『小学校受験』のウラ」では、「志望校選び」や「教室選び」などの戦略の立て方のほか、元私立小教員が解説する「名門校の評価のポイント」、挫折を乗り越えて難関校に合格した漫画家一家のメソッドなど、小学校受験の実態と“勝ち筋”について詳報している〉
デイリー新潮編集部
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