豪雨で輪島のボランティア拠点が浸水…1月から支援続ける福井の団体が泥出し 「水害の復旧は人海戦術」
能登半島地震の技術系ボランティアとして石川県輪島市で復旧支援を続けてきた福井県鯖江市の会社員増田好弘さん(47)らが9月23日、豪雨被害を受けた輪島市で泥出し作業などを行った。大雨や地震復旧のボランティアを受け入れる態勢を早急に整えようと、床上浸水した社会福祉協議会のボランティアセンターで汗を流した。 増田さんは災害ボランティア団体「ソナエルフクイ」の代表を務め、1月中旬から輪島市に毎週のように足を運び、現在約10人で活動している。同市社協と連携し、ブロック塀の解体や倒壊家屋からの貴重品の取り出し、重機や工具の修理、家電の取り外しなどを続けてきた。能登での活動日数は70日に上る。 その社協のボランティアセンター「輪島市災害たすけあいセンター」が大雨で被災した。同センターは、ヤスサキ(本社福井県福井市)が運営する「パワーシティ輪島ワイプラザ」の駐車場内に開設している。増田さんら団体メンバー3人は23日、プレハブ事務所やトイレ、資材倉庫の泥出し、壁や周囲の路面の洗浄作業を社協職員らとともに行った。 地震後に修理した除雪機を8月に返したばかりだった高齢者宅など、輪島市や能登町で支援してきた家族らにも会いに行き「周りで困っている人がいたら声をかけて」と伝えてきた。増田さんは「水害の復旧は人海戦術になる。ボランティアが参加すると住民も喜ぶと思う」と話している。 増田さんらの活動情報は「ソナエルフクイ」のフェイスブックから。活動資金の支援や新規メンバーも募っている。
福井新聞社