稲垣吾郎、100回目の上演を達成 累計10万人以上を動員「感謝の気持ちでいっぱい。やれる限りずっと続けたい」主演舞台『No.9―不滅の旋律―』
俳優の稲垣吾郎(51)主演の舞台『No.9―不滅の旋律―』(東京国際フォーラム)が24日に100回目の上演を達成した。2015年の初演から4度目の上演で累計10万人以上の観客を動員し、稲垣は「感謝の気持ちでいっぱい。やれる限りずっと続けていきたい。一つの通過点」と先を見据えた。 稲垣が独音楽家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの人生を演じる舞台。初演から18年、20年と再演を重ね、4度目の上演となる今回は21日に開幕した。 100回という大きな節目を前に会見した稲垣は「毎日幸せをかみしめながらベートーヴェンを大切に演じている。僕はすぐスイッチをオフにするタイプだが、常にベートーヴェンの火種みたいなものが自分の中にある。僕とは真逆な人間だが、もう一つの人格として僕の中に持っておくのも面白い」と役が憑依(ひょうい)しているような感覚を吐露。「お客さんと一体でベートーヴェンの音楽を奏でている。何回やっても第九が流れる瞬間は僕らもゾワッとくる」と特別な作品をアピールした。 18年からルートヴィヒの秘書マリア・シュタイン役を演じている剛力彩芽(32)も「稲垣さんは出会った時からずっとベートーヴェン」と絶賛。稲垣も「初演からめざましい成長で、頼もしいお母さんみたい」と剛力をたたえた。 今年を漢字1字で表すようリクエストされた稲垣は「感」と回答。「『新しい地図』として草彅剛さんと(香取)慎吾さんと一緒に活動してファンと一緒に盛り上がることもできて、俳優としても最後にこの舞台で締めくくることができた。幸せな1年。感じると感謝の”感”」と総括した。 東京公演は31日まで。来年は福岡・大阪公演を経て、静岡公演が2月1、2日にアクトシティ浜松大ホール。
中日スポーツ