冬告げる「気嵐」 沼津・多比港、真っ白に染まる
本格的な冬が到来し、朝晩が冷え込む中、沼津市の沿岸部で10日朝、「気嵐(けあらし)」が見られた。 駿河湾の多比港では周辺が真っ白に染まる幻想的な光景が広がった。同市の漁師小林大介さんによると、気嵐は海水温に対して気温が低い日の明け方に発生し、風がない凪(なぎ)の時に湯気のように立ち上るという。小林さんは「ひどい時は前が見えないほどになる。冬を感じる」と話す。 静岡地方気象台によると、県内の気温は12日までは平年並みで、14日以降は冬型の気圧配置が強まり北からの寒気の影響を受けやすく平年よりも冷える見込み。
静岡新聞社