東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?
都知事選の投開票日(7日)以降、メディア取材への受け答えで猛批判を受けているのが、前安芸高田市長の石丸伸二氏(41)だ。"完全"無所属で約166万票の2位と大健闘したにもかかわらず、X(旧ツイッター)には、「#石丸伸二の化けの皮」とともに、《胡散臭い人物だとは思っていたが、やはりそうか》《パワハラ気質》などとネガティブな書き込みが殺到、マイナスイメージが広がっている。 【写真】「蓮ちゃん」呼びで荒れる東国原英夫氏は弁明なし…Xで蓮舫氏フォローには《鳥肌立つ》《気持ちが悪い》の嵐 元宮崎県知事でタレントの東国原英夫氏(66)は、8日の「ゴゴスマ~GO GO!smile~」(TBS系)で石丸氏の街頭演説について、「お世辞にも上手とは言えません」「この人になぜそんな熱狂が集まるのか理解できない」と語ったが、東国原氏は6月29日に自身のYouTubeで石丸氏をゲストに迎え、大絶賛している。世間の反応を見たあからさまな手のひら返しをしたが、紀藤正樹弁護士、ウーマンラッシュアワーの村本大輔、タレントの水道橋博士など次々と著名人が批判に回っている。 だが、石丸氏が安芸高田市長時代からYouTubeを見ている人にとっては、あの受け答えは通常運転だ。市議に対しての"高圧的"な物言い、中国新聞をはじめとする記者らには、不明瞭な質問をしようものなら何度も問い質し、"ご帰宅"を願うことも珍しくなかった。それでも、石丸氏の支持者は、多少強引なのは承知の上で、アップデートできていない「メディアと政治」を叩き直す姿勢に共感しているようだ。 水道橋博士は8日のXで、「今まで一度も見たことがなかったので都知事選で2位になった石丸氏のYouTube関連を次々と見たが……。一言感想を言えば、かつての橋下徹氏が中学生の委員長になって現在に飛来した感じ」とポスト。つまり、《こんな人だと思わなかった》と思う人たちの多くは、選挙後に石丸氏のキャラを知り、中継や切り抜き動画を見て不快感を抱いたのだろう。 批判されている石丸氏を見て、市長時代から「広島県安芸高田市公式チャンネル」をウオッチしてきた有権者はどう見ているのだろうか。 「バッシングをしているのは既存メディアと政党政治を持ち込む候補者に投票した人ですよね。まさに石丸さんとその支持者にとっては倒すべき存在です。これくらい強烈な人じゃないともう日本は変えられないと思うから、石丸さんを支持しているんです。いわゆる政治屋のようなメディア対応をしだしたら従来の支持者は離れていくんじゃないですかね」(40代会社員の男性) 「もともと安芸高田市のYouTubeは、石丸さんの同世代の女性の同僚から勧められました。"上から"なのは市議やマスコミの一部の記者にだけ。都知事選の応援演説にも足を運びましたが、有権者には腰が低いし、野次を飛ばす人にもです。芸能人とのコラボ動画では低姿勢に話していますよね。支持者への配信もフランクなイメージがあります」(50代会社員女性) 「マスコミを敵視しているわけではないと思います。地元紙記者と会見後に談笑する姿も動画に残っていますし、都知事選でも、TBS系の『サンジャポ』を名指しで『最初から取材に来てくれた』と話しています。『【公式】石丸伸二のまるチャンネル』のMeet-up(ファンとのライブ配信)でも、選挙期間中に密着に来た新聞記者やNHK、フジテレビのクルーを石丸さんは取材を嬉しそうに報告していました。むしろ、選挙中に取材にも来なかった記者が的を得ない質問をして、石丸さんが迎合してニコニコ答えてたら僕らは引きますし……石丸さんの言動は良くも悪くも一貫している印象」(30代の会社員男性) 同じ京大卒で都知事選候補者だった河合ゆうすけ氏が、自身のXで【石丸伸二候補への河合からの評価】と題して「織田信長や徳川家康が本当に優しい善人の性格で天下がとれましたか?それくらい狡猾で戦略的でないといけないのです。結論まとめると、ここで言いたいことは、応援する人は、そういったことも全て込みで応援すべきである、ということです。」と分析しているが、支持者はマイナス部分も織り込み済みで応援しているのだろう。 今回の都知事選は、石丸氏への10~30代の支持が1位の小池百合子都知事を超えていた。上記の支持者とは理由は異なれど、政党の後ろ盾がない候補者に期待を込めたものとみられている。しかし問題は、バッシングが石丸氏本人だけでなく、投票した若者が「悪いことをしたのか」と委縮してしまいかねない物言いのコメンテーターや識者も多いことだ。 お笑いジャーナリストのたかまつなな氏は8日、自身Xで「私は石丸さんを支持していませんが、選挙に行った若者は誰に入れたとしても、偉いと思います。政治参加したことを褒めてほしいです。有権者も、投票していく中で成長すればいいだけだと思います」とポスト。 SNSでは《若者が選挙に行かないことをあれだけ批判しておいて、石丸議員(原文ママ)が台頭してきた瞬間、若者の感性はおかしいとか、こんな人に投票するなんてとか言うの気持ち悪すぎる》《今熱量全開で石丸叩きをしている人を見ると個人的には全員老害に見える。政治的脅威になり得るからなのかインタビューの受け答えが気に食わないからなのか、若者が政治に興味を持って押し上げた途端に全力批判。そりゃもう老害でしょ。どのインフルエンサーが全力批判しているか皆さんは覚えておこう。》などの意見が出ている。 ◇ ◇ ◇ 石丸伸二氏に対する評価は様々だ。著名人からの反応はイマイチだが、タレントのラサール石井氏は若者の姿をこう評している。 ●関連記事【ラサール石井】都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は… は必読だ。