菊池桃子がデビュー40周年事業で「恩人の有名作曲家を怒らせた」 度重なる“無礼”に「もう二度と彼女と関わりたくない」
「名前を入れないでほしい」
ともあれ無事アルバムは出来上がり、23年10月には2人でNHK『うたコン』にも出演。続けて菊池は林氏に、40周年事業でもプロデュースを依頼した。 だが、そこでも信じがたい非礼を重ねたのである。 「今年4月に発売された新曲3曲から成るEPの制作を林さんに頼んでおきながら、途中で菊池の個人事務所社長がお気に入りだというロックバンド『androp』のメンバーなどに変えた。結局は菊池のセルフプロデュースとなり、林さんがこのEPで関わったのは、菊池が作詞・作曲した1曲の編曲だけでした」(同) 5月3日に品川の教会で行われた40周年記念コンサートも途中で降ろされることに。 「林さんは自分のバンドマンを用意し、選曲や曲順まで考えていた。にもかかわらず、レコード会社を介して『当日も来なくて結構です』とまで言われた」(同) さすがに林氏もここで堪忍袋の緒が切れたという。 「今年9月に発売されたベストアルバムに『自分の名前を入れないでほしい』とレコード会社の『バップ』に申し入れました。担当者は作曲者の名前を入れないわけにもいかずに頭を抱えたそうです。結局、制作やスペシャルサンクスから名前を外してお茶を濁すことになりました」(同)
菊池側の言い分
林氏に話を聞こうと自宅を訪ね、手紙やメールで取材を申し込んだが返答はなかった。 菊池側は「事実と異なる」とした上で、次のような概要を文書で回答した。 「(22年の新曲について)菊池本人が作詞したいという意向を伝えたのは事実ですが、林先生と話し合った上でレコーディング日数の都合で、当初の予定通りプロの作詞家の方にお願いしました。菊池ができませんと断ったことはありません。(今年出したアルバムについて)企画段階でレコード会社から林先生にプロデュースを打診したことは事実ですが、話し合う中で、菊池ではなく林先生の方から菊池がプロデュースをすると言う提案がありました」 ベストアルバムのクレジットの件は「レコード会社の製作判断です」とし、林氏が「二度と関りたくない」と話していることについてはこう答えた。 「菊池は『林哲司氏は自身の歌手活動において最も大切な先生である』と考えています。関係者一同、アルバムの制作過程で林先生も含め意見の相違から議論になることもありますが、林先生への感謝やご恩を忘れたことはありません」 10月4日発売の「週刊新潮」では、菊池が「もう一人の恩人とのトラブル」を抱えていたという話や菊池の人間関係がおかしくなった“背景”について、複数の関係者の証言を元に詳報している。
「週刊新潮」2024年10月10日号 掲載
新潮社