「読まないまま終わる人生もあったと思うと怖いってぐらい凄かった。」名作SF『アルジャーノンに花束を』がXを起点に大ヒット[文庫ベストセラー]
3月5日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)』が獲得した。 第2位は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編11』。第3位は『変な家 文庫版』となった。 【写真を見る】「読まないまま終わる人生もあったと思うと怖い」1500万回以上表示された『アルジャーノンに花束を』読了後のポストを見る 4位以下で注目は6位にランクインした『アルジャーノンに花束を〔新版〕』。1959年の発表以来読みつがれている言わずとしれた名作SF。著名人によるおすすめや映像化で何度となくヒットを繰り返してきた同作。昨年は小説紹介クリエイターのけんご小説紹介さんがSNSでとりあげたことや、若者に人気のバンド・ヨルシカによる楽曲化などで注目を浴びた。今年に入りXで1万5千人のフォロワーをもつ、はる(@haru_187_)さんが《読まないまま終わる人生もあったと思うと怖いってぐらい凄かった。》と紹介した投稿が1500万インプレッションを獲得し、大きな話題に。その文言を帯に使った文庫が書店で大きく展開され何度目かの大ヒットとなっている。
1位『幾世の鈴 あきない世傳 金と銀 特別巻(下)』高田郁[著](角川春樹事務所) 明和九年(一七七二年)、「行人坂の大火」の後の五鈴屋ゆかりのひとびとの物語。八代目店主周助の暖簾を巡る迷いと決断を描く「暖簾」。江戸に留まり、小間物商「菊栄」店主として新たな流行りを生みだすべく精進を重ねる菊栄の「菊日和」。姉への嫉妬や憎しみに囚われ続ける結が、苦悩の果てに漸く辿り着く「行合の空」。還暦を迎えた幸が、九代目店主で夫の賢輔とともに、五鈴屋の暖簾をどう守り、その商道を後世にどう残すのかを熟考し、決意する「幾世の鈴」。初代徳兵衛の創業から百年を越え、いざ、次の百年へ──。(角川春樹事務所ウェブサイトより)
2位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編11』衣笠彰梧[著](KADOKAWA) 私は裏切……いえ、橋本正義のことがちょっぴり気になるお年頃でして。恋? 3年生がリーダーを務め、1,2年生クラス混合のグループで挑む合宿『交流会』が発表された。ただ今年の合宿は退学ペナルティもクラスポイントの増減も一切ない、他学年との交流がメインの緩いイベント。綾小路は鬼龍院リーダーの下、橋本、森下、山村、椎名等と同じグループとなり、押し花作り、トランプ、アーチェリーなど体験学習ゲームに参加する。一方、勝利が求められない交流会の緩さを利用して、堀北は天沢とのリベンチマッチを計画。綾小路に対しアドバイスを求める。「あ? 俺は真面目に相談してるぜ? 必死に助かる方法を探ってるんだよ」綾小路に急接近する橋本の他、学年末に向け各クラスも動き出して――! (KADOKAWAウェブサイトより)