豊川悦司&中村倫也が異色刑事ドラマ「No Activity」シーズン2で息バッチリのアドリブ劇連発!「(ヒロイン役の)白石麻衣ちゃんは現場で大変だったと思います(笑)」
豊川悦司と中村倫也が脱力系バディを演じる刑事ドラマ「No Activity」(Amazon Originalドラマ)のシーズン2が、9月13日(金)より全6話一挙配信スタートする。お笑いコンビ・シソンヌのじろうが脚本を手掛け、王道の刑事ドラマとは異なるシチュエーション会話劇が展開される。「まるでコントのよう」と話題になったシーズン1に続き、木村佳乃、清野菜名らおなじみのキャストが再び顔をそろえる。 【写真を見る】白石麻衣が不思議ちゃん路上シンガーソングライター役で美声も披露 さらに今回は、白石麻衣、岡部大(ハナコ)、清水尋也、高橋克典ら登場人物も追加されパワーアップ。シーズン2にしてすっかり「阿吽(あうん)の呼吸」ができ上がっている豊川と中村にインタビューを敢行した。 ■業界も嫉妬した「NOAC(ノーアク)」に待望のシーズン2 ――――全く仕事をしないベテラン・時田信吾(豊川)と、人たらしな若手相棒の椎名遊(中村)として再び刑事コンビを組まれましたね。シーズン1の評判はご本人たちにも届いていましたか? 豊川悦司「僕の周りではとても好評で、みんな面白がってくれました。地上波とは異なる攻めたテイストと、この2人のバディ感を楽しんでもらえたようです」 中村倫也「同業者が、ほかの現場で会ったときにすごくうらやましがっていました。役者仲間は『混ざりたい!』と言うし、スタッフも、ああいうちょっとくだらないものを時間とお金を掛けて作れる機会はなかなかないよね、と言ってくれました」 ■異色のヒロイン役で白石麻衣も今シーズンより参戦 ――――今回は、事件に巻き込まれる福島弁まる出しの路上シンガーソングライター、柊冬花役の白石麻衣さんを筆頭に、登場人物も増えていますね。「前作とここが違うぞ!」というポイントはありますか? 豊川「それがね、キャラクター自身が何の成長もしていないんですよ」 中村「確かに!(笑)」 豊川「そういう意味ではそのまんま。でもやっぱり白石麻衣ちゃん演じるニューキャラが、2人の間に潤滑油のように入ってきてくれて、トリオになっているというところでしょうか。木村佳乃さん、清野菜名さんがいる本部の司令室にもハナコの岡部大くんが加わり、我々に追われる側も高橋克典さんらトリオが登場するので、ストーリーは広がりましたね」 中村「何の成長もない2人の掛け合いがあります。劇中で僕が言う最初のセリフ『久しぶりにバディ組んで、最初の会話がそれですか?』なのですが、全く同じ気持ちでしたよ。ただ椎名としては、前作より時田にもう一歩近づいて、懐に入った状態からのスタートだったので安心感があり、居心地も良かったです。椎名の『操縦士』としての腕だけは上がっていますね」 豊川「『機体』はだいぶ傷んだけどね(笑)。そう、パイロットの腕は上がった!」 ――――白石さんとの共演はいかがでしたか? 豊川「彼女はこの冬花って役にすごく合っていると思いました。時田と椎名の前作から出来上がっている関係にあとから入るのは大変だったと思いますが、割と早い時期にトリオの形ができ上がったように感じます」 中村「椎名は忙しかったですよ。冬花というボケが1人増えたんで(笑)」 豊川「ハハハ、そうだね」 中村「時田と冬花の会話を見ながら、あれもこれも、ツッコミどころいっぱいあるな~って(笑)。途中で、きりがないからもういいやって思いながら。それくらい、冬花っていうキャラクターが交わったことで作品はパワーアップしていますね」 ■遊び心満載のじろう脚本にアドリブが止まらない ――――じろうさんの脚本もパワーアップしていましたか? 豊川「人物が増えて広がったのは、たぶんそういうリクエストがあったのだと思いますが、ダイアローグ(会話)に関してだけは変わっていなくて。あの素晴らしいナンセンスさが根底にあるので、演じる側はリアリティの中にひそむ飛躍感を楽しんでいました。ここまでくだらないのをドラマで成立させられるのは、配信ならではの良さだと思います」 中村「冬花が歌う曲の歌詞とかも、じろうさんはちょっとぶっ飛んでいますよね。キャラクターの振れ幅もすごい。やっぱり、じろうさんの発想と着眼点、筆力ありきの作品だと思います」 ――――お2人は阿吽(あうん)の呼吸ということで、アドリブも多かったのでは? 豊川「中村くんは、シーン終わりのアドリブが上手なんですよ。僕はもう、横でバブバブ言っていればいいだけなんで楽でしたけど」 中村「英(勉/監督)さんが、『何か出るんじゃないか』って、ニヤニヤしながらカットの声を掛けないのでね。僕はポロッとリアクションしたのを採用されていることが多いです。豊川さんはト書きにも書いていないような、絶妙な動きでセンテンスを切り替えたり、次のオチへの引っ張りを作ったりっていうのをけっこうされるので、タイプの違うアドリブですよね。僕はそれを受けて、ツッコみ返していました。そこに混ぜられる白石さんは大変だったと思いますよ(笑)」 豊川「芝居の新鮮さやライブ感を重視して撮り切る!っていうのが裏テーマとして現場にあったので、そういう意味では緊張感がありましたね」 撮影=大川晋児 取材・文=magbug スタイリング=富田彩人(WhiteCo)(豊川悦司)、戸倉祥仁/Akihito Tokura (holy.)(中村倫也) ヘアメーク=山﨑聡(sylph)(豊川悦司)、Emiy (Three Gateee LLC.)(中村倫也) 衣装協力=UJOH/Minc(中村倫也)
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