青年部員からクリスマスプレゼントを受け取った子どもたち

　福島県浪江町と双葉町の商工会青年部は２０日、保護者に代わって両町の家庭にクリスマスプレゼントを届ける取り組みを実施した。 　浪江町商工会青年部が毎年継続しており、昨年からは双葉町から浪江町の幼稚園、小学校に通う子どもたちのために双葉町商工会青年部も参画している。今回は部員約１０人が参加。事前に保護者からプレゼントを託され、部員がサンタクロースに扮（ふん）して両町の家庭５件を訪問した。 　「メリークリスマス」のかけ声とともに、子どもたちにプレゼントを手渡した。贈り物を受けた子どもたちに笑顔が広がった。商工会青年部からのプレゼントも用意した。東日本大震災と東京電力福島第１原発事故発生前に浪江町にあり、現在は千葉県で営業しているパン屋「ブレッドハウス」のパン「ムーンハーフ」などを各家庭に贈った。 　中心となって事業を企画した浪江町商工会青年部員の園田大生さん（３２）は「子どもたちに『この町に住んで良かった』と感じてもらいたいと思い、取り組んできた。喜ぶ顔が見られて良かった」と振り返った。

（相双版）