【マリーゴールド】女優から転身した山田奈保が目指すプロレスラー像「応援して下さる方に元気を」
「プロレスの楽しさ」を大切にしたかった
大学在学中に映画デビューを果たし、その後も映像作品だけでなく舞台でも活動してきた山田奈保。10月24日のマリーゴールドの後楽園ホール大会でデビューを果たした。その山田に、今後のプロレスラーとしての展望を聴いた。 【写真】「目でかぁ」…女優から転身した山田奈保のプライベートショット 2022年にアクトレスガールズでリングデビュー、翌23年には先日のプロレスデビューの相手を務めた松井珠紗ほか計4人のユニット「てっぺん☆」を結成した山田。やはり松井には強い思い入れがある。 「1年ぐらいですかね、一緒に活動していたのは。ユニットを組んだときに、漠然とですが何か面白いことができそうだなと思ったんですよね。珠紗さん方からいただいた『プロレスの楽しさ』というのを大切にしたかったんです。だからこそ、ここで終わらせるわけにいかないと思いましたし、年齢的(今年30歳)にも今しかないと思ってマリーゴールドを選びました」 そもそもリングの世界へ飛び込んだのは、コロナ禍が大きく影響していた。 「舞台の仕事が全然なくなっていたときに、お芝居としてプロレスのアクションを含んだエンターテインメントの舞台を一緒にやりませんかというお誘いがあったんです。コロナ禍でずっと家にいてとにかく体を動かしたいというタイミングだったので、そういう環境が凄くありがたいなと思って二つ返事でやらせていただきますと。それまではプロレスのことは全然知らなかったのですが、やっていくうちにどんどんプロレスのことを知りたくなってしまって、プロレスの世界をもっと知ってみたいなと思うようになりました。でもいつも親には怒られるんですよ、全部事後報告なので(笑)。プロレスデビューすることも決まってから報告して……後楽園には見に来てくれたんですけどね」
応援してくださる方が元気になるようなレスラーに
インタビュー時点で山田はまだ数試合しかしていなかったのだが、すでにプロレスラーらしい経験をすることになった。それが巡業だ。セコンドとしては多くの場所へ行っているが、11月2日にはマリーゴールドにとって初の北海道での試合がある。(※インタビューは10月30日実施) 「私、人生で北海道行くのが初めてで。寒いのは苦手ですが、嬉しいですね(笑)。女優業をしていたときも、基本は関東で収録なのでなかなか地方のロケはなかったんです。全国を回ってお芝居をするといったお仕事をやらせていただいた時期はあったんですけど、あまり地方の空気を感じられる時間はなくて。今回は北海道を満喫出来たらいいなと思います。(札幌出身の筆者「全部回るなら1週間はかかりますよ」)そんな広いんですか……」 北海道はダブルヘッダーで、カードは南小桃、ビクトリア弓月とのシングル2連戦が組まれている。(結果は南とは引き分け、弓月には敗北) 「弓月さんにはプロレスというものを、私の体に叩き込んでもらいたいですね。これからいろいろな選手と当たると思うんですが、皆さんそれぞれの強さがあるので、素直に体で感じたいと思っています。私はキャッチフレーズにもなっている『元気印』が売りだと思うので、応援してくださる方に元気になってもらえるようなレスラーを目指したいですね。どんどん力はつけていきたいですが、急な飛躍というよりかはどっしりと構えて自分のペースでやっていけたらいいなと。特にタッグは譲れないですね。いつか珠紗さんとツインスターのベルトを巻けたらいいなと思いますが、そのためにも私自身のレベルを上げて、もっともっと強い選手と戦えるように頑張りたいと思います」
橋場了吾