台湾半導体「TSMC」、経営トップが6年ぶりに交代 劉徳音氏が会長を退任し、社長の魏哲家氏が兼務
劉氏の退任により、TSMCの経営は魏氏の「ワントップ」体制に移行したが、短期的な事業戦略に大きな変化はなさそうだ。2023年以降の生成AI(人工知能)ブームが、最先端のAI半導体の製造を事実上独占している同社に多大な恩恵をもたらしているからである。 TSMCの2024年1~3月期の売上高は5926億4000万台湾ドル(約2兆8690億円)と前年同期比16.5%増加、純利益は2254億9000万台湾ドル(約1兆916億円)と同8.9%増加した。
同社は2024年のファウンドリー市場の規模が前年比14~19%拡大し、半導体市場全体の成長率(約10%)を上回ると予想している。 (財新記者:劉沛林) ※原文の配信は6月5日
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