第3子は「保育料」が無料になると思ったら、そうではないことが判明!“第3子”でも無料にならないのはどんなとき? 「子どもの数え方」における児童手当との違いも解説
児童手当の制度では大学生年代までカウント
児童手当は、2024年10月より高校生年代、つまり18歳になって最初に迎える3月31日まで受給できるようになると同時に、第3子以降に対しては従来の1万5000円から3万円に増額されます。家庭によっては受給できる児童手当が増額となります。 改正後の児童手当の制度では、大学生年代(22歳になって最初に迎える3月31日)の子どもまでカウントされます。 例えば、21歳、17歳、15歳というきょうだい構成の家庭の場合、21歳の子どもは児童手当の支給対象ではないものの、子どもとしてカウントできるため、15歳の子どもが第3子となり児童手当は3万円に増額されるのです。 なお、2年後(23歳、19歳、17歳)には第1子が大学年代を超えカウント対象外となるため、第3子の増額はなくなります。
給食費の場合は扶養している子どもをカウント
市町村によっては第3子以降の給食費を無償としていますが、この制度では、扶養している子どもをカウントします。扶養とは健康保険上の扶養を指し、年齢は関係ありません。 例えば、同じ23歳の子どもであっても扶養している学生であればカウントしますし、すでに就職しており扶養から抜けている場合はカウントしません。
制度によって子どものカウント方法は異なる
政府や市町村の少子化対策もあり、第3子以降の子どもが優遇される制度はいくつもありますが、制度ごとに子どものカウント方法が異なることがあるため注意が必要です。 使えると思っていた制度が利用できないと、家計に影響を与えることもあるかもしれません。3人以上の子どもがいる家庭は、各制度における子どもの数え方、制度の利用可否をしっかり確認した上での家計管理が重要です。 出典 こども家庭庁 幼児教育・保育の無償化概要 こども家庭庁 もっと子育て応援!児童手当 船橋市 第3子以降の学校給食費無償化について 執筆者:浜崎遥翔 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部