「ドラフト1位しか見ていない」 MLBも注目した剛腕・篠崎国忠はなぜ18歳で徳島インディゴソックス入団を選んだのか!?
修徳出身の篠崎 国忠投手は、191センチ、102キロの堂々たる体格から放たれる最速148キロの直球と、曲がり幅の大きな変化球を得意にしている。東京都のみならず2023年の高校球界を代表する右腕が、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスの門を叩いた。 篠崎はなぜ、独立リーグからNPBの舞台を目指そうと思ったのか。 修徳・篠崎の規格外の投球動画 ――多くのファンが駆けつけた新入団選手記者会見を終えた感想を聞かせてください 篠崎 国忠投手(以下、篠崎) すごく緊張する部分もありましたが、自分の気持ちを伝えられる貴重な場でしたし、いい機会でした。 ――なぜ、高卒で徳島インディゴソックスへの入団を決意したのか、改めて聞かせてください 篠崎 ドラフト指名がなかった時点で「1年でも早くNPBに行きたい」と、独立リーグへの進路を考えました。その中で徳島インディゴソックスは、フィジカル強化でいいという評判を聞いていました。自分自身もフィジカル面の不足を感じていたので、鍛えてNPBに行くために、徳島インディゴソックスへの入団を決めました。 ――ここまで、新人合同自主トレーニングも行ってきていますが、今季のテーマを教えてください 篠崎 高校時代はストレートで空振りが取れない課題があったので、ストレートの質は求めていきたい。そこが自分が突き抜けるための要素になると思います。体重も変化はないですが、脂肪が減って筋肉量が増えている実感があります。 ――変化球についてはどうでしょうか? 篠崎 これまでは落ちる球を得意にしていましたが、ツーシームやシンカーのような変化球も練習していきたいと思っています。 ――高校時代の映像を見ると、インコースを攻める投球も持ち味になっていますね 篠崎 自分はインコースに投げる練習をずっとやってきていました。甘いコースに投げて打たれるよりは、インコースで勝負した方がいいと思って投げてきました。練習のおかげで、インコースへ投げ切れるようになっているので、そこはやってきてよかったです。 ――そういったことをよりアピールできるのも、独立リーグに進むメリットですね 篠崎 もちろん1試合1試合、落とせないと思っていますが、その中でも試合数が多いので。自分の勝負できるチャンスは、高校や大学よりも多い印象があります。1試合1試合を大切に戦う中にあっても、挑戦する気持ちを持っていきたいです。 ――徳島インディゴソックス2024年のチームスローガンは「未知への挑戦~徳島の地から~」。これはドラフト1位指名を目指す意味も含まれています 篠崎 自分自身はドラフト1位指名しか見ていないです。ただ、相手を圧倒する中でも謙虚にリスペクトして試合を進められればと思っています。 ――最後に徳島インディゴソックスでの意気込みをお願いします 篠崎 高校途中までは先発だったんですが、3年夏は起用法が変わって中継ぎが増えました。先発で試合を作ることも楽しかったんですが、打たれてはいけない場面で出ていく緊張感もよかったです。徳島インディゴソックスでは、どのポジションでも期待に応えられるように頑張りたいです。 終始、18歳とは思えない落ち着いた口調と冷静な分析で、自らの気持ちを語った。史上初となる独立リーグからのドラフト1位指名へ。将来性では魅力たっぷりの大型右腕は、徳島インディゴソックスでの挑戦を通じ、さらなる成長を期す。 (聴き手:寺下 友徳)