学問で世界の見方を広げて 東大大気海洋研・早川准教授が講義 大島高校
鹿児島県奄美市名瀬の県立大島高校(貴島邦伸校長)で13日、1年生225人を対象とした探究活動に関する特別講義があった。講師は東京大学大気海洋研究所の早川淳准教授(41)。「探究活動のヒントとしての研究紹介」と題し、研究の進め方や意義、興味を探究することの面白さを伝えた。 早川准教授は研究の進め方として①仮説②データ・サンプル収集③整理・分析④考察⑤結果・解釈の意義を提示-の順序を説明。自身が専門とする海洋の無脊椎動物に関する研究や、高校生と協力して取り組む漂着ごみの調査などを紹介した。 また、「学問は世界の見方を獲得していくこと」と自らの興味関心を広げることの大切さを強調。研究者が持つ独自の見方に触れる機会として、15、16日に同研究所がアマホームPLAZAで開催するシンポジウム「奄美を探る:産学官民連携の実際」への来場も呼び掛けた。 海洋プラスチック問題などに関心があるという生徒は「興味を極めると、いろんな世界の見方が得られるということが印象に残った。一つのグラフを多面的に見ることができるのも面白かった。探究活動でも使ってみたい」と話した。