【日本ハム】郡司裕也、逆転V3ラン 早大キラー通算5発中4発早大OBから「慶応の遺伝子否定できない」
◆パ・リーグ 日本ハム5―1ソフトバンク(16日・エスコンフィールド) グングン伸びる打球が左中間最深部に吸い込まれた。0―1の3回1死一、二塁。日本ハム・郡司は有原の初球、浮いたフォークを完璧に仕留めた。11日のソフトバンク戦(北九州)以来4試合ぶりの一発は決勝の逆転2号3ラン。「伸びてくれた。応援のおかげで“風”が吹きました」と屋根の閉まったエスコンで笑った。 “細胞”がうずいた。慶大で六大学3冠王を獲得した男は、昨季ソフトバンクの和田からプロ1号、楽天の早川から2本。さらにこの日は有原と通算5発中4発を早大OBから打っており「全然意識してないけど、慶応たるもの遺伝子レベルで組み込まれている可能性を否定できない」と再びキラーぶりを証明した。 グルメ男は長打力アップに向け、オフに大好物のラーメンと揚げ物を禁止した。決死の肉体改造で平均打球速度は3キロ上がり、最後の「ひと伸び」が出るようになった。6戦連続で1番起用した新庄監督も「頼もしい。(郡司の1番)好きなんすよね」とニンマリ。連敗ストップで勝率5割復帰&3位浮上。「選手会長の代わりに引っ張ってやろうと思っている」。背中の張りで欠場が続く松本剛の穴を、ハムの新リードオフマンが埋めている。(堀内 啓太)
報知新聞社