黄信号→青にドラレコ映像改ざん、父親提訴で発覚…保険金詐欺未遂容疑で会社役員逮捕
交通事故のドライブレコーダー映像を改ざんし、保険金をだまし取ろうとしたとして、大阪府警は20日、兵庫県伊丹市野間の会社役員の男(24)を詐欺未遂容疑で逮捕したと発表した。「保険金をだまし取るつもりはない」と容疑を否認しているという。
発表では、男は昨年11月10日午前、大阪市住之江区の交差点を運転中、信号で停止した前の車に追突した。事故の様子を撮影したドライブレコーダー映像を加工して信号機の色を改ざんし、相手側にも過失があるよう誤信させ、保険会社から保険金をだまし取ろうとした疑い。
府警によると、男が保険会社に提出した約30秒間の映像では、表示の色が異なる信号機の画像をコマごとに貼り付けてあった。実際は黄色信号で停止した車が、青色で急停止したように見せかけたとみられる。今年9月、男の父親が信号機の故障を疑って、府などを相手取って損害賠償請求訴訟を起こし、府警が映像を鑑定したことで改ざんが発覚した。