廊下をなくしてゆったりした平屋に。玄関から1歩で、リビング・洗面所・トイレにアクセス
「玄関から1歩で、トイレにも洗面所にもリビングにも行ける」「通路がクローゼットを兼ねていて、脱衣所につながる」「キッチン、パントリー、洗面脱衣所がつながる」。そんな3つの便利な工夫がある平屋の家をご紹介。自邸の快適さと工夫について、日刊住まいライターが語ります。家事やお出かけが、とってもスムーズな家に!
家づくりでは100件以上の間取りを検討
筆者は夫婦ふたり暮らし。2年ほど前、30代目前にハウスメーカーで、延床面積32坪(105㎡)の平屋を建てました。 わが家の間取りは、100件以上の間取りパターンを見て決めました。その甲斐あってか、とても生活しやすく気に入っています。とくにこだわってよかったと思う3つの動線を紹介します。
1.玄関から1歩でリビング、洗面所、トイレにアクセス可能
わが家は、玄関を入るとドアが3つあります。それぞれリビング(左手のドア)・洗面脱衣所(正面のドア)・トイレ(右手のドア)につながっているのです。 帰宅後は、リビングに入る前にすぐに洗面所で手を洗うことができるので、衛生的にとてもよいと思っています。また、リビングとトイレの間に、玄関ホールがあることにもメリットが。ドアを2枚はさむことになるので、リビングにいてもトイレの音を気になりません。
2.ウォークスルークローゼットはメリットが多い!
間取りを考えるにあたり、洗濯物を干したりたたんだりする場所と、洋服を収納する場所は、絶対に隣同士にしたいと思っていました。その理由は、以前住んでいたアパートが、洗濯機からベランダまでの距離が遠く、ぬれて重くなった洗濯物を運ぶのが、とてもストレスだったからです。 また、夫婦ともに洋服が大好きなので、大きな収納スペースが欲しいという要望もありました。 限られた面積の中で、大きな収納スペースを確保するのは難しいと悩んでいたところ、ネットで廊下部分を、クローゼットとして活用しているアイデアを見つけました。 このアイデアを採用したので、わが家は一般的なウォークインクローゼットではなく、ウォークスルークローゼットに。ちなみにウォークスルークローゼットは、写真のようにリビング側から、洗面脱衣所(ランドリールーム)へ抜けられるようになっています。 この「リビング⇔クローゼット⇔洗面脱衣所」という動線を採用したことで、以下の5つのメリットがありました。 ・洗濯物をたたんでしまうまでの動作がとてもスムーズ ・アウターやカバンなどの収納場所が近いのでリビングが散らかりにくい ・ダイニングで朝ごはんを食べたあと、すぐに身支度ができる ・2方向の入り口があるので空気の流れがよくなった ・通路なのでムダがなく、たくさんの収納空間をつくることができた クローゼットの広さは4.87畳(約8㎡)。十分な広さを確保できたので、とても満足しています。