“ドラマDEEP”の真骨頂――「どうか私より不幸でいて下さい」吉谷彩子&浅川梨奈インタビュー
日本テレビ系で放送中のドラマDEEP「どうか私より不幸でいて下さい」が話題を呼んでいる。本作は、誰もがうらやむような幸せな結婚生活を送る姉・景子(吉谷彩子)と、姉に嫉妬し、姉の夫(瀬戸利樹)や親友(村瀬紗英)までも利用して姉を不幸に陥れようとする妹・志保(浅川梨奈)のバトルを描く。不倫相手は親友ではなく実の妹だった! という、衝撃的な姉妹を演じる吉谷彩子さんと浅川梨奈さんに、今作に懸ける思いとドラマの見どころを伺った。
――オファーを受けた時の気持ちをお聞かせください。 吉谷 「原作を読ませていただき、すごく挑戦的で攻めた内容だと思いました。それに、面白くなるかどうかは演じる側によって変化するという緊張感もありました。(浅川)梨奈ちゃんとコミュニケーションをしっかり取りながら、やっていかなきゃいけないなと思いましたね」
浅川 「昔から不倫ものを演じたいという願望があったので、お話をいただけたという喜びと、原作や脚本を読んで“とんでもない”ことをやろうとしているのだなと思いました。さすが“ドラマDEEP”だと(笑)」
――ご自身が演じるキャラクターとは、どんなふうに向き合われましたか? 吉谷 「最初に自分と演じる景子との共通点を探しました。どの作品でもそうですが、自分に近いところを見つけて、そこから引き出しを開けて探っていくという感じです。景子は人を信じやすいのですが、そこは自分と似ています。その部分をどんなあんばいで演じようか、バランスを考えました」
浅川 「姉の旦那さんと不倫する志保はすごいですよね。一見、嫌な女性に見えるのですが、脚本を読んでいくと、なんでお姉ちゃんにこういうアプローチをするのだろうとか、こんなに執着しているのかなとか、知れば知るほど、だんだん志保が愛おしく思えるようになりました。監督をはじめ、志保はかわいらしく、愛らしく見えるようにという思いがあります。ただの嫌な女性には見せたくない! 衣装合わせの時にその意見の統一ができたので、嫌な女性だけど、どこか見ている人にとっては同情もできて、なおかつ見ていく中で、かわいらしいと思っていただければいいなと思います。志保と似ているところは一つもありませんが、愛おしい部分や、気持ちを理解してあげられる面はたくさんありました。そういう部分から、インスピレーションを浮かばせて、志保という気持ちを理解していきました。それでもお姉ちゃんへの執着は異常ですよね。物語が進む中で、志保がやっていることって、結構えげつないことが多くて。こんな妹がいたら嫌だと思いました(笑)」