パート先で休日に「今日シフト変われませんか?」などLINEが来ます。見なかったことにして無視しても問題ないでしょうか? 休日に仕事のことをしたくないです…
一昔前までは仕事関係の連絡は電話やメールが主流でしたが、昨今ではソーシャルメディア系サービスを利用している会社も多いです。中でもLINEの利用率は一貫して増加しており、総務省の「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、LINEの利用率は10代から50代で90%を超えています。 そのため、パートの勤務先から休日にLINEでシフトについて連絡がくることもあるかもしれません。しかし、いろいろな事情で返信ができなかったり、したくなかったりすることもあるでしょう。本記事では休日に勤務先からきたLINEについて返信すべきかどうか解説しています。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
休日にLINEがきても返信する義務はない
休日にLINEがくると、休んでいても急に仕事モードになってしまい、嫌だという人もいるのではないでしょうか。嫌ではないとしても、休日にLINEがきた場合に、返信をしなければならないのかについては気になる人もいるでしょう。 結論としては、休日に勤務先の上司などからLINEで連絡がきたとしても、法律的には返信をする義務はありません。休日は労働者の権利であり、基本的には個人が自由に過ごすことができます。
休日にLINEの返信を義務化することはできない
休日にきたLINEに返信する義務はありませんが、もしかすると社内規定や上司からの指示で、「休日でも仕事関係のLINEには返信しなければならない」と決められている場合があるかもしれません。もしも、このように休日でも返信を義務化していると、法律的に違法であると解釈される可能性があります。 法律上、労働時間には給料を払わなければなりません。そして、労働時間とは「労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間」を指します。この指揮命令下には、実際に仕事をしていなくても、例えば電話がかかってきたら対応するように待機している時間も含みます。 とはいえ、休日にLINEがきたら返信するようにといっているからといって、休日に1日分の給料を支払っている会社はないでしょう。 また、仮に休日の待機時間も労働時間として給料を支払っていたとしても、それはそれで休日がゼロ日ということになってしまうため、結局法律違反です。