米国、台湾次期総統就任式に代表団派遣へ-高官は慣例通りと説明
(ブルームバーグ): 米国は、台湾の頼清徳次期総統の就任式に政府高官経験者からなる代表団を派遣する。この訪問は台湾と中国の緊張を踏まえた長年の慣例に沿ったものだという。
匿名を条件に記者団に説明した高官によれば、代表団は今週末から台湾に滞在し、指導者と会談、5月20日の就任式に出席する予定。
代表団には、ディース前国家経済会議(NEC)委員長やジョージ・W・ブッシュ政権で国務副長官を務めたリチャード・アーミテージ氏、ブルッキングス研究所で台湾アナリストを務めるリチャード・ブッシュ氏らが含まれるという。
台湾の有権者は、中国の影響力を最小限に抑え、他の民主主義国家との結びつきを強化しようとしてきた与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳氏を次期総統に選出した。しかし、立法院(議会)では、中国との最終的な統一を目指す野党の国民党が議席を増やした。
台湾総統選、与党民進党の頼清徳氏が当選-民意代表していないと中国
バイデン政権は2021年、22年、そして今年1月に民主的な選挙を実施するプロセスを支援するために元政府高官の代表団を台湾に派遣したことを引き合いに出し、それが確立された慣例であると強調している。同政権は中国政府からの反応を予測していないが、1月の訪問を含む過去の事例を踏まえると中国当局から批判が出るのは標準的なことだと同高官は指摘した。
原題:US to Send Delegation to Inauguration of Taiwan’s Next President(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Michelle Jamrisko