髪を速く乾かしたいです。ドライヤーは風量が大きいものを選べばよいですか? 【家電のプロが回答】
◆風量はあくまで1つの基準。ほかの速乾機能にも注目しましょう
そもそも風量は、吹き出し口の面積と風速から算出されるもので、その計算方法は日本電機工業会で制定されています。ただし、この基準に沿って測定および表示する義務はなく、近年は吹き出し口が狭くても風速が非常に強いタイプも出てきました。 そのため、近年は独自の計算方法で算出するメーカーも増え、「3.6立方メートル/分」「7.4立方メートル/分」など、従来の平均からかけ離れた風量を表示する製品も出てきていますので、あくまで速乾性の1つの基準と考え、そのほかの速乾機能にも着目しましょう。 例えば「遠赤外線」が搭載されていると、髪の表面だけでなく髪を内側から温めて乾かせるので、速乾できる場合が多くあります。また髪を揺らす風を吹き出すことで、効率的に乾かすタイプもあります。こうした速乾機能が搭載されたものは、価格が高額になる場合が多いですが、速乾性は時短になるだけでなく、低温タイプなら髪を長時間熱にさらすリスクから守れますので、選ぶ価値はあるのではと思います。 この記事の筆者:田中 真紀子 白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。
田中 真紀子