市川猿之助 復帰させたい松竹も困惑…いまだ“話し合いナシ”で心配される「豆腐メンタル」
両親に向精神薬を服用させ自殺ほう助罪に問われていた市川猿之助被告に、懲役3年執行猶予5年の判決が確定したことが、11月21日に明らかになった。 【衝撃…写真あり】すごい…!「両親は亡くなって…」市川猿之助も搬送された「緊迫現場」写真 先月の初公判で検察側が懲役3年を求刑していた時から、執行猶予になるだろうとは法曹界の予想だった。執行猶予は4年か5年と言われており、考えられていた通りの判決だ。 初公判では、職業を問われ 「歌舞伎俳優です」 と答えていた猿之助被告。検察側が読み上げた供述調書では 「許されるのであれば、歌舞伎の舞台に立ちたい。歌舞伎で償いたい」 と今後の生き方を語っていた。初公判でも 「僕にしかできないことがあれば、それを生きる希望にしたい」 と、心境も語っていた。 猿之助被告のパワハラやセクハラが、女性週刊誌に掲載されることへの“恐怖”から引き起こしてしまった事件。判決後、歌舞伎の勧進元・松竹が長文のコメントを発表。
《弊社としては市川猿之助のこれまでの歌舞伎界への貢献に照らせば、本人を是非支えて参りたいと存じますが、本日の判決をどのように受け止めるか、弊社としても本人と時間をかけて話し合い、また、今回の件が社会全体に与えた影響や責任からも目を逸(そ)らさず、皆さまからのご意見にも耳を傾けながら、進むべき道を共に模索して参りたいと思います》 と、猿之助被告への優しさをのぞかせた。猿之助被告も松竹を通して 《今後は、生かされた自分に、 これから何ができるか考えていきます。これからは、一人で抱え込まずに、自分の弱さも自覚し、周囲の方々に相談し、助けていただきながら、一日一日一生懸命に生きていこうと考えています》 と心の苦しさを吐き出した。 ある歌舞伎関係者は、執行猶予が付いたことで 「松竹は猿之助被告を裏方で使いたがっているはず」 と明かす。早ければまず、来年2月・3月のスーパー歌舞伎『鬼滅の刃』の演出を担当させたいのが本音だろう。 事件を起こした5月の明治座は、市川團子の頑張りで客を集められた。たった1日でセリフを覚えた團子に同情が集まったからだ。 しかし、その後の歌舞伎座には、客が入らない状況が続いている。なんといっても、今の歌舞伎を支えている“花形役者”は何人もいない。だからこそ松竹にとっては 「一日も早く裏方でもいいから復帰してほしい」 というのが切実なる願い。確かに、猿之助被告がスーパー歌舞伎の演出を担当したら3代目猿之助さん(猿翁)のように、客席を満員にするだろう。しかし、松竹関係者は言う。 「猿之助さんは、驚くほど気が小さい。まさに“豆腐メンタル”ですからね……。今回の事件もそれが原因で引き起こしたこと。 歌舞伎に復帰したいと言いながら、ハラスメントなどの問題を否定して目を逸らしており、松竹との話し合いも進んでいないらしい。精神的に事件前に戻れるのかは疑問ですね」 判決は出たが「針のムシロ生活」は当分続く。果たして、猿之助は梨園に戻ることができるのか……。 文:石川敏男(芸能レポーター) ‘46年生まれ、東京都出身。松竹宣伝部→女性誌記者→芸能レポーターという異色の経歴の持ち主。『ザ・ワイド』『情報ライブ ミヤネ屋』(ともに日本テレビ系)などで活躍後、現在は『めんたいワイド』(福岡放送)、『す・またん』(読売テレビ)、レインボータウンFMにレギュラー出演中
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