核廃絶の未来へ…ノーベル平和賞「日本被団協」受賞決定 語り継ぐ若い世代の決意【バンキシャ!】
日テレNEWS NNN
ノーベル平和賞の受賞が決まった「日本被団協」は、被爆者の立場から世界に核兵器廃絶を訴えてきました。被爆地長崎で行われたのは“同じ志”を持つ高校生らによる平和への署名活動や交流会。核廃絶の未来を担う若者たちの思いとは…。【バンキシャ!】 ◇ 13日午後。長崎市で行われていたのは… 高校生 「私たちは核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指す『高校生1万人署名活動実行委員会』です」 署名活動を行う1人、高校2年生で被爆3世の大原悠佳さん。 核兵器廃絶を訴える 被爆3世 大原悠佳さん(17) 「(ノーベル平和賞受賞決定は)本当にすごくうれしいなという気持ちが大きかった。同じ核兵器廃絶を目指す団体でもありますし」 11日、発表されたノーベル平和賞。 ノーベル委員会 「日本被団協」 日本被団協 箕牧智之 代表委員 「え!え!日本被団協? うわ~夢の夢」 ノーベル平和賞に選ばれた日本被団協「日本原水爆被害者団体協議会」。1956年の結成以来、被爆者の立場から長年、世界に核兵器廃絶を訴えてきたことなどが受賞決定理由だ。 “同じ志”を持つ高校生がいま思うのは… 核兵器廃絶を訴える 被爆3世 大原悠佳さん(17) 「被爆を体験した全員が高齢化していて、だからこそ被爆者の方々から直接話を聞いてきた私たち高校生が、次の世代・世界に被爆者の声や活動を伝えていく必要があると感じている」 被爆者の高齢化が進む今。ノーベル平和賞の受賞決定は、「核の悲惨さ」を語り継いでいく人たちにとって後押しになっていた。 長崎原爆資料館。その一室で13日、開かれていたのは…。 ――「被爆者全体の平均年齢は85歳を超え…」 長崎市や広島市、北九州市の学生ら若い世代が集まり「原爆」や「戦争」について語り合う交流会。 広島市から参加 中学2年生 「今ロシアとウクライナの間で戦争が起こっているから、戦争とかなくなってほしい」 長崎市から参加 高校1年生 「絶対に核兵器は使ってはいけないし、戦争もダメっていうことを改めて世界の方に知ってもらうきっかけになればと思う」 ノーベル平和賞をきっかけに、世界で核兵器廃絶に向けた動きが高まることが期待される。 *10月13日放送「真相報道バンキシャ!」より