【阪神】首位広島に痛恨逆転負けで3位転落...3タテ逃す 8回悪夢の4失点 暴投が決勝点に 村上7回3失点&プロ初打点も4勝目ならず
■プロ野球 広島 7-5 阪神 (4日 マツダスタジアム) 阪神は首位・広島に逆転負けで、今季3度目の同一カード3連勝はならず。36勝35敗5分の貯金1となり、この日試合の無かった巨人と同率の3位転落となった。 試合は先発の村上が初回に矢野に先制打を許すも、直後の2回に打線が小幡、村上の適時打などで3点を奪い逆転。しかし4回に自らのワイルドピッチ、5回には内野ゴロ間に同点に追いつかれると、その後は両チーム打線が沈黙。村上は7回で降板し、8回からは島本が登板しピンチを招くと、代わった石井が2死満塁から暴投で勝ち越し、さらに堂林の2点適時打などでこの回4失点。9回は先頭の近本の三塁打から内野ゴロ間、大山に6号ソロで2点差も追いつくことができず力尽きた。 スタメンは1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番レフト・前川、4番ファースト・大山、5番サード・佐藤輝、6番ライト・島田、7番キャッチャー・梅野、8番ショート・小幡、9番ピッチャー・村上のオーダーを組んだ。 村上は今季13度目の登板、ここまで3勝5敗、リーグ9位・防御率2.01。前回の6月27日・中日戦(甲子園)は完封目前の8回1/3を8安打、無四死球、11奪三振の1失点(自責1)で勝ち投手。自身の連敗を4で止め4月30日・広島戦(マツダスタジアム)以来の白星となった。今季の広島戦は5度目、2勝2敗、防御率1.93。 広島先発・アドゥワに対し、初回は2死から前川がライトへ二塁打を放つも、大山が二ゴロに倒れ無得点。 一方村上は先頭の秋山に右前安打を浴び、盗塁されると、梅野の送球を大きく逸れ無死三塁。ここで矢野に右前適時打を浴び0-1と先制を許す。村上は今季イニング別で1番失点の多い初回に得点をゆるした。 しかし打線は2回に佐藤輝、島田が連続四球で無死一、二塁。梅野は送りバントを決め二、三塁から、小幡が左前適時打を放ち1-1の同点。さらに続く投手の村上の適時打、1番に還り近本の犠飛で勝ち越しに成功し3-1。村上はプロ初打点となった。 2回の村上は2死から菊池に安打を浴びるも、堂林を三ゴロに抑える。3回には1死から1番・秋山に右前安打も、矢野、小園を打ち取る。 しかし4回に4番・坂倉、5番・野間の連打から、石原が犠打で1死二、三塁のピンチを招くと、菊池に四球を与え、さらに最後の1球が暴投となり3-2と1点差に。なおも1死一、三塁だったが、堂林、代打・松山を打ち取り同点は許さず。 打線は5回に2番手・矢崎に対し、2番からも3者連続空振り三振に倒れる。すると5回に村上は1死から矢野に四球を与え、小園にレフトフェンス直撃の二塁打を浴び1死二、三塁。ここで坂倉の二遊間への打球を、小幡が飛びつき一塁へ送球し一度はセーフもリクエストで覆り2死も、その間に三塁走者が生還し3-3の同点。 6回は両チーム無得点で迎えた7回の攻撃は3番手・塹江に対し、1死から近本が死球、中野は三振で2死も、前川が左前安打で一、三塁。ここで広島は4番手・森浦に交代するも、大山が四球で満塁。しかし佐藤輝が左飛で3者残塁。 村上は7回も続投し、代打・中村奨を中飛など三者凡退。8回の攻撃は1死から梅野が右前安打、小幡が犠打で2死二塁。ここで代打・糸原も左飛に倒れ勝ち越せず。 村上は7回107球7安打3奪三振3失点(自責2)で降板し、8回からは2番手・島本が登板。先頭の小園に右前安打、坂倉は二飛も、続く野間を迎えたところで、代走・羽月に二塁を許し1死二塁。野間は四球で歩かせたところで、3番手・石井に交代。しかし初球から羽月に三盗を許し二、三塁となり、石原は敬遠気味の四球で満塁。ここで菊池は空振り三振も、堂林の2球目はワイルドピッチとなり3-4と勝ち越される。さらに堂林に左前2点適時打、代わった浜地は代打・二俣に中前適時打を浴び3-7。 9回は6番手・黒原に対し、先頭の近本が三塁打で出塁、1死から前川の二ゴロ間に近本が生還し4-7。さらに大山が左中間へ6号ソロを放ち5-7も追いつくことができずゲームセット。