保育園行き渋りは親のせい? 悩んだ母親に息子が教えてくれたこと
毎年、新年度が始まってしばらくは、新しく入園した子供達の泣き声で保育園もとっても賑やかになりますよね。 この春から入園したお子さんや、行き渋りがあるお子さんのママ達は毎日心を痛めたり悩んだりしているのではないでしょうか。 【漫画をすべて読む】隣の人が心配して出てくるくらい暴れて絶叫……「保育園行きたくない!」に向き合った長い長い日々 この時期になると、思い出されます。 今はもう小学3年生になった長男の、「保育園行きたくない!」に向き合った長い長い日々のことを……
長男が保育園に入園した当時、 私の不安をよそに行き渋りも泣くこともなくスムーズな始まりでした。 ところが、二歳になりイヤイヤ期なのか成長なのか はたまた私が第二子を妊娠した影響なのか すごい行き渋りが開幕……! 「今だけだろう」 そう思っていたのですが どっこい年少になっても終わらない。
私の中には「仕事を休んで保育園を休ませる」という選択肢はなかったのですが、 その選択が母親として間違っているのかなと悩んだことも…… ただ、私の姿が見えなくなると泣き止み、切り替えていたのでどんなに渋っても行かせ続けました。 しかし、年中の秋、 息子は、ハイタッチするという気持ちの切り替えを自分で見つけ出しました。
そして、年長の春。 教室よりもずっと手前の廊下で「ここでいいよ」そう言って笑顔で私の手を離しました 一人で教室へ入っていく後ろ姿今でも忘れられません。
年長さんまで続いた長男の行き渋り。 当時は自分の育て方が悪いのかと悩んだり、余裕をなくしてイライラした日もありました。 それなのに、いざ終わりが来る時はあっけないもので、教室よりずっと手前の廊下で「ここでいい」と言われた日には、私の方が置いてけぼりにされた気にすらなりました。 昨日できなかったことができるようになる。 子供の成長は、時に突然やってきますよね。 環境を整えたり、声をかけたり、応援したり…親にできることもあるかもしれません。 でも、最後に自立のタイミングを決めるのは子供自身なのだと、長い登園渋りの日々の中、長男に教えてもらったように思います。 卒園して3年経つ今でも、繋いだ手を離したあと、私の方を振り返りもせず教室へ入っていく後ろ姿をありありと思い出すことができます。 あの日がきっと、長男の自立のタイミングだったのだと思います。 泣き声を背に、断腸の思いで保育園を去ってるママパパ。 行き渋りが続いて、どうしてなの?と悩んでいるママパパ。 本当にお疲れ様です! 子供の力を信じて、今日も行ってらっしゃい!
【Profile】愛田あい(@ai_oekaki_mama)
8歳、5歳、2歳の3児のママ。15年務めた専門職を辞し、フリーランスとして活動中。インスタグラムではママの共感を呼ぶコンテンツをマンガで発信。Voicyパーソナリティとしても活躍中。