阪神・門別 「抑えたい」大谷級異次元ショー魅せる 小学校時代二刀流に憧れた思い出の地・札幌ドームに凱旋登板
2日の日本ハムとのオープン戦(札幌ド)で先発する阪神・門別啓人投手(19)が1日、地元・北海道での凱旋登板へ快投を意気込んだ。小学生時代に、日本ハムに所属していた大谷のプレーを目の当たりにし、憧れた思い出の球場。家族、友人の前で、大谷と同じマウンドに立ち、今度は自身の投球で魅せる。 【写真】凱旋登板へ気合十分! 甲子園で調整する門別 いよいよ故郷のマウンドに立つときが来た。思い出の地での、プロ入り後初の凱旋登板。ただ、門別はいつもと変わらない穏やかな口調で心境を明かした。 「高ぶりは別にないですね。昨日のブルペン…あんまり良くなかったですけど、深く考えることなく、このままいければという感じです」 啓人少年の思い出と憧れがたっぷり詰まった球場だ。小学生時代に観戦に訪れた札幌ドーム。門別は懐かしそうに思い返した。「大谷さんの試合をよく見に行っていました。ただただすごくて、球が速いなって感じで見てました」。当時、大谷翔平が日本ハムに所属。「マンガの世界」と言われた二刀流を目の当たりにした。「もう全部すごかったです」。異次元ぶりを目に焼き付け、ただただ憧れた。 小学6年の時、同球場で登板したことはあるが、マウンドの手前から投げていたため、実質“初登板”。さらに日本ハムの同球場使用契約が本年度で終了する見通しのため、プロ野球の開催も同カードが最後となる可能性も。「最後に投げられるのはうれしく思って投げるマウンドだと思います」と感慨深そうに言葉を紡いだ。 キャンプ中の実戦でも貫いてきた「直球で押す」自身のスタイルは変わらない。4イニングを予定している中、万波や松本剛など右の強打者に対しても「インコースの真っすぐだけじゃなくて、外の真っすぐだったりとか」と直球勝負する考えだ。その中でも「変化球も試していけたら」と門別。右打者の外に落ちるツーシームなども積極的に試していく。 キャンプでは11日の紅白戦、17日の楽天との練習試合に登板し、1軍打者と対戦してきた。「どれだけ通用するかはキャンプで大体分かったので、それをどう生かしていくかというところ」と学びを無駄にはしない。実戦間隔は空くが、キャンプ最終クールでは投げ込みで体力もつけ、準備は万全だ。 応援に駆けつける家族、友達にも勇姿を届けたい。「あんまり情けない姿を見せたくないので。できれば抑えたい」。前日に結婚を発表した大谷には「びっくりしました。(相手が)誰かが気になりますね…」と興味津々だ。“スター”と同じマウンドで、今度は期待の左腕が観客を魅了する。