ヨネックスLは蛭田みな美が首位タイ発進 学法石川高時代は駅伝黄金世代の相沢晃らとクラスメート
◆女子プロゴルフツアー ヨネックスレディス 第1日(31日、新潟・ヨネックスCC=6339ヤード、パー72) ツアー5勝の穴井詩(ゴルフ5)、同2勝の森田遥(新英ホールディングス)、同1勝の蛭田みな美(ユアサ商事)が67で回り、3人が首位スタートを切った。1打差の4位に青木瀬令奈(リシャール・ミル)ら8人。2打差の12位に新垣比菜(ダイキン工業)ら9人が追う。 今季、ポイントランク1位の竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)、同2位の岩井千怜(ちさと、ホンダ)、同3位の小祝さくら(ニトリ)、同4位の山下美夢有(みゆう、加賀電子)、同5位の鈴木愛(セールスフォース)、先週のリゾートトラストレディスを制した同7位の岩井明愛(あきえ、ホンダ)ら多くの上位選手は同週開催の全米女子オープン(30日~6月2日、米ペンシルベニア州ランカスターCC)に出場しているため不在。全米女子オープンには米女子ツアーを主戦場とする畑岡奈紗(アビームコンサルティング)、渋野日向子(サントリー)を含めて日本勢が21人も出場。ポイントランク上位選手が不在の今大会は初日を終えて、首位と1打差以内に11人、2打差に20人がひしめく大混戦となっている。 まれに見る大激戦の中、昨年のCATレディースでプロ7年目にして念願の初優勝を飾った蛭田が2勝目に向けて絶好のスタートを切った。7バーディー、2ボギーの67で回り、首位。2014年、福島・学法石川高2年時に日本女子アマを制するなどアマ時代から活躍していた蛭田は「今大会にはジュニア時代から出させてもらっています。スコアを伸ばせて良かったです」と笑顔で話した。 2週前のブリヂストンレディス(5月16日~5月19日)は風邪をこじらせて欠場。「今は体調はいいです。実はその時、右手甲も痛めていて、いい機会だから全くクラブを握らなかったら、違和感がなくなりました」と蛭田は明るく話した。 学法石川高出身の蛭田にとって、常に刺激を与えてくれるアスリートがいる。学法石川高の「駅伝黄金世代」と呼ばれる1万メートル前日本記録保持者の相沢晃(旭化成)、阿部弘輝(住友電工)、田母神一喜(IIIF)は同級生。「相沢君と田母神君は3年間、同じクラスでした。田母神君とは今でもたまにLINE交換することもあります」と蛭田は明かす。2020年の箱根駅伝では相沢(当時東洋大)がエース区間の2区で区間新記録(当時)、阿部(当時明大)が7区で区間新記録を立て続けにマークした。「箱根駅伝、見ていました。本当にすごいですよね。今も彼らの成績は気にしています。私も負けないように頑張ります」と前向きに話した。 高校時代の競技実績としては、2年時にアマ日本一に輝いた蛭田が「駅伝黄金世代」の一歩、先を走っていた。蛭田は、これからも学法石川の「エース」を目指す。
報知新聞社