「戦争で良いことはない」沖縄慰霊の日、岸田総理や玉城知事らが全戦没者追悼式に出席
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きょうは沖縄慰霊の日です。20万人あまりが犠牲となった沖縄戦から79年。沖縄はきょう1日、平和への祈りに包まれました。 那覇市(90代) 「(疎開から)帰ってきたら誰もいなくなっていた。どこで死んだかもわからない。探して歩くのも大変だった」 宮古島市(80代) 「戦争に向かっている。自分たちは戦争から生き延びてきているから」 那覇市(10代) 「戦争で良いことはなくて、失うものしかない」 激しい地上戦で県民の4人に1人が犠牲になった沖縄。 日本軍の組織的な戦闘が終わった6月23日を慰霊の日としていて、岸田総理や玉城知事らが出席して全戦没者追悼式が開かれました。 玉城沖縄県知事 「いわゆる『安保三文書』により、自衛隊の急激な配備拡張が進められ、悲惨な沖縄戦の記憶と相まって、沖縄県民は強い不安を抱いている。今の沖縄の現状は無念の思いを残して犠牲になった御霊を慰めることになっているのか」 岸田総理大臣 「今もなお、沖縄の皆さまには米軍基地の集中等による大きな負担を担っていただいている。政府としてこのことを重く受け止め、負担の軽減に全力を尽くす」 各地では慰霊祭が開かれ、平和への祈りを捧げました。 嘉手納町(90代) 「戦争は絶対にあってはいけない。兄貴たちで最後にして」 那覇市(8) 「戦争って怖いし、今もやってはいけないことだと深く思った」 ひめゆり同窓会 知念淑子 会長(95) 「1日も早く戦争を停止してほしい。沖縄戦を体験した私たちは心よりそう願っている」 戦後79年の今年、名護市辺野古への基地移設工事は止まらず、石垣島など南西諸島では自衛隊の部隊展開も進んでいます。 沖縄が非戦への祈りに包まれる中、平和のあり方をあらためて考える1日となりました。
TBSテレビ